days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

EMPEX スーパーEX高品質温・湿度計 EX-2738 シャンパンゴールド


えびパンさんの熱心なお薦めに従って、またアークス訪問の際の心地良い湿度管理にも感銘を受け、掲題の温・湿度計を購入して1週間になります。
調べてみたら、Amazonでは2千円強と安価。
これならば…と気軽に買ってみました。
いざ実際に到着してみると、軽くて安っぽい(^^;
れれ?こんなもので大丈夫?
しかし良く考えてみたら温度計・温度計なのだから、軽くて当然。
むしろ温度計や湿度計にしては、一般的な感覚からすると高いかも知れません。
早速ホームシアターのAVラック上に置いて定点観測をしてみました。

EMPEX(エンペックス) スーパーEX高品質温・湿度計 EX-2738

EMPEX(エンペックス) スーパーEX高品質温・湿度計 EX-2738


室温は10-15℃の間を示し、これは昼夜問いません。
夜の室温も殆どその日の昼の室温と変わりません。
最高気温5-7度の寒い日が続くと、室温は10℃程度。
最高気温が10-20℃くらいの日が続くと、15℃程度になるようです。
まぁまぁ一定しているのではないでしょうか。
湿度はさらに一定しています。
エアコン、加湿器を使わないでそのままだと、湿度は50%前後。
殆どの場合、48%から51%の間を示しています。
これは雨天・晴天の日に関わらずでした。
室温は過ごすには寒過ぎですが、湿度自体は快適と言えましょう。
実際ここでは、エアコンを入れない限り空気が乾いている、と思ったことはありませんでした。


室温・湿度が一定している理由には、次のようなものが考えられます。

  • 唯一の窓であるはきだしが2重ガラスであり、且つ遮光カーテンを引きっぱなしであること

我が家は東急ホームの注文住宅ですが、このメーカーの窓ガラスは断熱性を高める為に全て2重です。
板ガラスの間にはガスが充填されており、変な音の響きが付く恐れがあります。
しかし窓は休日の日中を除いて分厚い遮光カーテンで覆われており、変な響きがあったとしても多少は軽減されているのではないでしょうか。
カーテンで遮光されているということは、それだけ室内の気温の変化が少なくなるということでもあります。

  • 部屋が2重構造であること

新築時にアークスの白須さんに依頼して作ってもらった、ホームシアターに特化した部屋なので、遮音・防音対策として壁が2重構造になっています。
壁の中にはぎっしりとグラスウールが入っています。
冬場にエアコンを付けて室温を上げると、そのままエアコンを切っても暫くは暖かいまま。
ここに移り住んだのが12月だったので、その断熱性には驚いたものでした。

  • 防音ドアを閉めっぱなしにしていること

子供が部屋に入り込んでのトラブル回避をする為と、ドア自体が非常に重いので子供が指を挟んで怪我をする可能性を回避する為に、普段はドアを閉めっぱなしにしています。
表面は木で出来ていますが、中には鉄が入っているようです。
ドア枠にはゴムパッキンが取り付けられているので、がっちり閉めると気密性が高まります。

  • 平日は殆ど使われていないこと

これが一番大きいかも知れません。
このところ、休日に目を休める為に音楽CDを聴くことはあれど、映画1本を観る機会(時間とも言う)が少ないです。
外に出掛ける機会があれば、そちらを優先してしまいますし。
風と共に去りぬ』も、今のところ分断上映中といった按配。
よって先日の『ブラック・サンデー』上映は、本当に久々でした。
そんな使用状況も、部屋の室温・湿度に大きいに違いありません。

  • 普段は換気扇を全く動かさないこと

酸欠防止用に設置したものなので、大人数(10人程度)で映画を観る場合を除き、まず動かしません。
これも室温・湿度が一定の原因でしょう。


以上は人も入らず、機器も電源を入れない場合です。
では機器に電源を入れるとどうなるでしょうか。


エアコンを入れない状態で、プロジェクターとアンプの電源を入れてから4時間後、室温が1℃程度上がったのを確認しました。
温・湿度計を置いた場所がAVラックの上なので当然と言えば当然。
天吊りされたプロジェクターからの距離は2m弱でしょうか。
湿度は1%程度下がりました。
機器の放熱によって多少は乾燥する筈ですが、微々たるものということでしょうか。


こんな風に、部屋自体が非常に安定していることが、計測によって裏付けされました。
先日、平日夜に思い立って音楽CDを聴いたのですが、急だったのと、15分くらいと短時間だったので、エアコンを入れない寒い状態でした。
寒い中聴いたCDは音も良かったと記憶しています。
「あれ?この間はあんまり…と思っていたのに、結構良いじゃない」と思ったものでした。
エアコンのON/OFFで結構違うものなのですね。
サンダーロン・フェルトは湿度が余りに低いと効果が無いようですが、実はこの部屋に関しては、冬場もエアコンを入れない限り問題無いということです。
ところがエアコンを入れると、途端に変わります。
温度が上がるスピードよりも、湿度計が下がるスピードがずっと早い。
みるみる内に湿度計の針が下がっていきます。
エアコンの設置場所はAVラックの頭上にあります。
風向きは真下を向かないようにしていますが、それでもAVラックへの影響が大きいことが分かりました。
AVラック内ならば多少違ったかも知れません。
今度はラック内に入れて計測してみましょうか。


先日の『ブラック・サンデー』上映前には加湿器を運転してみました。
普段は寝室用に使っているものです。
場所はAVラックの横で、プロジェクターの横下にも位置します。
これはプロジェクター近くの空気にも影響がある筈です。
ソフトの画質・音質が特に優れている訳ではないのと、加湿器前後を見比べた訳ではないので、加湿器あり/なしでどれくらい差異があるのかは分かりませんでした。
しかしながら湿度50%の状態で映画を観たら、何よりも快適なのが良かったです。
最近、ワーナーマイカルシネマズでは、映画館内のウイルスウォッシャーを売りにしていますが、あれと同様に適度な湿度は心地よいものです。


ブラック・サンデー』上映終了後にエアコンを切り、加湿器はそのままでお気楽なつもりでCDを聴いてみたら、かなり快適な再生でした。
正直、どこまで音質アップしたのか分からなかったのですが、音が良くなって聴こえたのは、環境が心地良かったからなのか。
または環境が心地良かったので、音が良くなって聴こえたのか。
いえ、澄んだ音になっているし、細かいニュアンスまで聴こえたような気がします。
これはよく検証する必要がありそうです。
問題はまとまった時間を取ることですが…
ともあれ、冬場のホームシアターでの加湿を知ると、もう加湿器は手放せないかも知れないなぁ、と思いました。
えびパンさん、白須さん、情報をありがとうございました。