days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

DV-S737&PLAYSTATION 3→BDP-LX91、SU-XR700+サンダーロンフェルト


DVDプレイヤーはPioneer DV-S737を使用し、Blu-ray DiscプレイヤーはPLAYSTATION 3を使用…というのは建前で、DVDプレイヤーもこのところはPS3を使っていました。
これはPS3Bluetoothリモコンの使い勝手が良かったのが大きかったです。
つまり本体方向にリモコンを向けなくとも操作できるというのが、ホームシアター用に合っていたのです。
DV-S737は時々CDプレイヤーとして使う程度になっていました。
PS3は表示パネルの類が一切ないので、プロジェクターの電源を入れて画面表示させないと何1つ操作出来ませんから、ピュアオーディオをしたい場合は必然的にDV-S737を使うことになります(但しSACDを聴きたいときはPS3使用)。
しかし当blogで何度か書いたように、同じくPioneerのBDP-LX91にも相当に感銘を受けていました。
そこでこの度、住宅ローン残高が少なくなったので(と言っても、まだまだありますが)ホームシアターの大幅グレードアップを考え、アークス)白須さんにBDP-LX91導入とプランニングをお願いしたのです。
今回はその第1弾となります。
DV-S737、7年近くお疲れ様でした。



朝9時に白須さん来宅です。
今日はDVDプレイヤーのグレードアップ、およびAVアンプのサンダーロン処理をして頂きました。
いつものように興味津々で白須さんの作業を見物するのですが、娘が「パパ、パパ」と廊下にやって来て、私にちょっかい出そうとします。
しかしホームシアターの様子がいつもと違うので、入りたがりません。
何故なら大男の白須さんがいらっしゃるから(笑)。
それでも「パパ、パパ」と言う娘。
近付くと手を掴んで引っ張ります。
中座して娘の遊び相手→機を見て妻に押し付け→妻から脱走してちょっかい出して来る娘の相手→機を見て妻に押し付け…を、幾度と無く繰り返すことになりました。



さて白須さんは到着早々、AVラックを動かして配線を抜き始めました。

まず手始めにAVアンプ Panasonic SU-XR700のサンダーロン処理です。
カバーを外すと、静電気の黒い痕がまるで見当たりません。
「性能の良い機器は静電気が付き難いですね」と白須さん。
さらにプラスティック部品が多いのを見て「これは効きそうだぞ」と仰ります。



このアンプ、確かAV専門誌でも殆ど取り上げられず、価格も安価(確か9万円くらいで購入)、筐体も軽くスカスカで5.1kgしかありません。
HDMI搭載AVアンプの選択に迷っていた際、白須さんに相談差し上げたところ薦められたアンプなのですが、正直に言って半信半疑でした。
しかし値段の安さはある意味魅力的でもあったし、白須さんのお薦めだから悪くはないだろう、と購入を決めたのでした。
ところが実際に音を聴いてみて、そのコストパフォーマンスの高さに驚いたものです。
何でこのアンプが良いのを知ったのか、白須さんに訊いてみました。
白須さんは故長岡鉄男氏の「ミューズの方舟」の一員なのですが、そこでこのシリーズのアンプが値段が安いのに異様に音が良い、と話題になったのだとか。
メンバーの中には80万円のアキュフェーズのアンプを売り飛ばして、SU-XR700の前の機種を買った方もいたそうです。
白須さんも実際に聴いてみると非常に音が良かったので、私に勧めて下さったというのが真相のようです。
但し「これは異常なケースです」とのこと。
設計者も意図していなかったくらいにたまたま高性能になったアンプなのだそうです。
でないとこの価格も理解出来ないですね。
世の中には値段に比例しない場合が時たまあるのだから、面白いものです。
製造打ち切りになったのでモノを探している人も未だにいるのだとか。
時折り当blogに「SU-XR700」で検索されて来る方がいらっしゃるので、探している人なのかも知れません。
「ブランドとか値段に評価が左右されないのだから、ミューズの方舟メンバーの方々は見方が柔軟なのでしょうね」と私。
「厳しいですよ、その分」と白須さん。
「また、皆、プライドもありますからね」。
喧々諤々と楽しそうなサークルですね。
ちょっと怖そうでもありますが…(^^;



さて白須さんの作業は順調のようです。
本体内部、隙あらばとばかりに、サンダーロンが張り込まれて行きました。

カバー裏側にも貼られます。

ほら、全く静電気の痕がありませんね。
底面にもサンダーロン処理。

さらに電源ケーブルにもサンダーロンフェルトをぐるぐる巻き。

音出しが楽しみです。



次にBDP-LX91の導入です。

箱のデザインも少々変わっています。
普通は製品がどかっと大きく印刷される場合が多いのに、これはご覧の通りちょこと角が見えるだけ。
高級機ならではの余裕でしょうか。
試しに箱を持ってみました。
重いです(14.3kg)。
さすが高級機器。
もう二度と買えまい(^^;



これは今回、サンダーロン処理無し。
というのも、来週はパワーアンプなど音周りを導入予定なので、それまでサンダーロン無し状態で聴いてもらいたいから、とのこと。
こちらも願ったり叶ったりです。
現状のシステム(アンプ、スピーカ)での差が分かりやすいですからね。
ラックに設置されると、高級感漂う風情が頼もしい。
所有する喜びを得られるAV機器との評判は伊達ではありませんでした。
BDP-LX91の電源ケーブル、アナログコンポーネントケーブル3本、HDMIケーブルにサンダーロンをぐるぐる。

映像ケーブルは3管プロジェクターのBarco Cine7 LIMO PROに直結、HDMIはSU-XR700に接続します。
さぁて映像出しになります。
LX91のメニューを出すと、「あれ?」と白須さん。
「これは魅力的だな…」。
白須さんの知らぬ間に、BDP-LX91のアナログ映像出力が720pに対応していたようです。
Cine7は720pまで対応していますし、LX91の720pは非常に優秀だそうなので、1080i予定が720pに変更になりました。
Cine7の映像調整はかなり大幅にされました。
というのも、プロジェクター側がLX91を「こんな機器は知らないよ」と認識してくれなかったから、とか。
映像入力自体はPS3と同じ端子なのに、アナログはかように気まぐれのようです。
かくして白須さん調整タイム。
コンバージェンスやフォーカス程度ならばともかく、素人にはとても出来そうもありません。
のんびり眺めましょう。



その最中、適当に選択されたBD『シリアナ』が調整中に再生されていましたが、明らかにPS3とは違う高画質です。
BDの中でもそんなに高画質ディスクではなかったのですが、明らかにグレードが違います。
機器を変更するとそれだけ画の要素を注意深く見るから、というのもあるのでしょうが、いやいや、これは凄いですよ。
そして白須さんご持参のチェックディスク(名前は未確認)も相当に綺麗に映っていますね。
チェックディスクは以前に見たものと同じなのですが、音が違うように聴こえました。
解像度が上がり、リッチな響きに聴こえます。
「音が違って聴こえるんじゃないですか?」と白須さん。
「うーん、普段よく聴いているディスクならばもっと差が分かるかも知れませんね」と、平静を装う私。
いえいえ、実は音が一聴して違うと気付きました。



LX91の調整も行いました。
スピーカの距離を最短に設定する白須さん。
最短に設定すると、音の劣化の原因であるサラウンド周りの回路をジャンプ出来るのだとか。
その他調整されていましたが、子供の相手や電話業者の相手やらで見られず。
最後はピンクノイズを出してサラウンドの設定を確認していました。
長年疑問に思っていたことを質問してみました。
私「同一スピーカでフロント、サラウンドを揃えても、ピンクノイズが違って聴こえるんですけれども」
白須さん「つまりそんないい加減なものなんです。同じスピーカユニットを使ってもそうなんだから、ばらばらのスピーカを使ったら、ぐちゃぐちゃになって良い音なんて出る訳がありません」
なるほど、やはり同一スピーカを使っても無理なのね。



一通り調整も終わったので、見慣れているBDを再生することにしました。



選んだのはこれです。
007/慰めの報酬』。

冒頭を観てみようとディスクをセット。
もちろん、JODENジャケット&ブラシを使用で。
ところがローディングにやけに時間が掛かると思ったら(PS3に比べればかなり遅いのではありますが)、「このソフトを再生するにはバージョンアップしてください」と表示が。
「あれ!?このソフトはうちでも去年再生したのに…」と白須さん。
白須さんはディスクを取り出し、読み取り面をティッシュペーパーで軽く拭きました。
「これは非常に神経質なプレイヤーです。ちょっとしたことでも再生してくれない場合があります」とのこと。
再度セットすると、今度は読み込んでくれました。
うお、いきなりフォックスエンターテインメントのロゴからして画の力が違います。
映画本編は編集が細かい場面は分かりにくいですが、立体感や質感が非常に良い感じ。
そして明らかに音の次元が違います。
うるさくありません。
どんどん音量を上げてしまいそう。
上げ過ぎて家族に迷惑とか掛けかねません。



白須さんが帰られたのは13時頃。
来週も来て頂くのですが、作業時間はもっと掛かるとか。
「楽しみにしていてください」とおっしゃっていたので期待も高まります。
実は体調不良だったので、白須さんが帰られた後はBDを再生する気力は無く、でもCDで3曲聴いてみました。
それぞれ高音質録音のジャズ、オケ、バンドものです。
BDP-LX91の出力は音声のみの設定にしています。
余計な信号がAVアンプに入力されるとその分処理能力に負荷が掛かるとかで、LX91は音声のみの出力(PURE AUDIOモード)にして聴いてみました。


はい、感激しました。
解像度が上がり、輪郭が明瞭になり、しかもリッチ。
プレイヤーとアンプの相乗効果でしょう。
不思議なことに、今までは音量を上げると「もうこれで精一杯だよ」とゼーハーゼーハーしていたかのようなフロントスピーカS-LH5aだったのですが、「まだまだ鳴らせるよ」とばかりに鳴ってくれます。
同じスピーカなのに、全く違う感じ。
不思議なこともあるものです。
大体にして、体調不良だと音量を上げる気にならないものですが、逆にいつもよりも音量を上げてしまったくらいです。
かなり満足しました。
いえいえ、これから暫くはつき合わせてもらいましょう。


近々、今回のプランなどについても触れたいと思います。


Pioneer ブルーレイディスクプレーヤー BDP-LX91

Pioneer ブルーレイディスクプレーヤー BDP-LX91