days of cinema, music and food

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ホームシアター建設記(その3)〜いよいよ完成


部屋がほぼ出来上がり、残りは機器の設置や調整を残すのみとなりました。


2003年12月26日。
スクリーン前面の左右にある大理石部分にはメインスピーカであるS-LH5aがスタンドごと乗り、その間にはカーペットが敷き詰められています。
左手前にはサブウーファーヤマハYST-SW800が置いてあります。
因みに、私がアークスを選ぶ際の資料として見た各AV誌では、カーペットは三角形、つまり先端が鋭角だったのですが、私のは台形。
白須さんに理由を尋ねると、「いやぁ、気分です」とのことでした(^^;
因みにスクリーンはW2820*H1880、画面比:3:2のホワイトマットの特注品です。
LDやDVDのフルサイズ映像を見るときは3:4のフルスクリーンで、DVDのスクイーズ映像を見る場合は16:9で見られるようにとの配慮から、やや変則の比率となっています。


壁面にはサラウンドスピーカが設置されました。

ウーファーはS-LH5aのものを使用し、ツイータは(恐らく)Fostexのものを使用しているようです。
当初はS-LH5aのユニットのみを使用予定でしたが、ある日白須さんから電話があり、「S-LH5aのホーンツイータは指向性が強くてサラウンドにはどうやっても上手くいきません。よってツイータは別のを使わせて下さい」とのことでしたので、こうなりました。
もしS-LH5aのホーンツイータを使っていたら、かなり迫力あるサラウンドスピーカになっていたかも知れないですね。
その右横に見える丸いのが聴覚障がい者インターフォンです。
来客が来た場合に分かるようにとの要望を白須さんに出したら、普通のインターフォンのみならず、これが付きました。
インターフォンが押されるとフラッシュがパパパッと光り、暗闇での上映中でも来客が分かるという仕掛けになっています。
大音量時には通常のインターフォンでは分からない場合がある、との配慮からです。


AVラックにも機器が入り始めました。

一番左上にはDVP-S7700が、その下にはTA-V55ESが入っていて、懐かしいですね。
共に元気に鳴ってくれていました。
TA-V55ESは未だに遊休品としてありますが。
ラックは木製でかなり重いものですが、底面に何か貼られていて、フローリングの床を傷付けず、しかも1人で滑らせることが簡単に出来るようになっています。
これで機器類の配線が楽に出来ます。


翌12月27日。
白須さんが来てプロジェクター及びアンプの設定をして下さりました。
真剣な面持ちで調整される白須さん。


サウンドも設定されます。
興味深々という東急ホームの現場監督もいらして、軽く上映会をしました(この方も非常に優秀だったので、お陰様で良い家が出来上がりました)。
営業のWさん、設計のSさんは都合付かず残念。
ソフトは白須さん持参の『デイライト』から序盤のトンネル事故の場面。
大画面・大音量に圧倒される白須さんを除く一同。
これで皆と、もしくは個人で映画を楽しめる環境が出来た。
しかも常設だ。
何と贅沢なことだろうか、と実感しました。





まだ椅子が無かったので、クッションに寝転がって見ていました。
今ほど物も無く、ごちゃごちゃせずにシンプルで良いですね、と反省。
またこの3番目の写真で、サラウンドスピーカのバッフル面が斜め下を向いているのも分かりますね。


こけら落としは妻の要望で傑作ミュージカル『シカゴ』DVD-VIDEO。
大画面・大音量で歌と踊りと邪気溢れる黒い笑いを存分に楽しめました。
余りに嬉しかったので、妻の提案で布団を敷いて寝転びながら観て、そのまま寝たのですが、天井が高過ぎて落ち着かず、二度とこの部屋では寝ていません(笑)。


アークスの白須さんと東急ホームのスタッフの皆さんのお陰で、楽しくも素晴らしいシアターの完成です。
居住部分に関しては早々に「あそこをこうすれば良かった」という箇所が幾つも出ていますが、ホームシアター部分に関しては特にありません。
これは何気に凄い事なのでは。
予算からすると、今思うと機器類も含めてハイCPなシアターだったのでは、と思っています。


白須さんは殆ど打ち合わせをされない方で(笑)、「ふーん、ホームシアター関係ってこんなに打ち合わせしなくて良いんだ」と思ったくらい。
多分、2-3回しかしていないと思います。
今思えばのん気でした(笑)。
しかし特に心配はしていませんでした。
1つ目の理由は、これは私の仕事のやり方と似ているのですが、人を選んだら要所を打ち合わせで決める以外は、あとはその人のセンスに任せる、というやり方を取っていた為。
気になった点については電話やメールで連絡を取っていたので、心配はしていませんでした。
もう1つ目の理由は、どんなシアターになるのか、自分でも楽しみにしていた為。
色や仕上がりがどんな風になるのか、わくわくして見守っていました。
結果的に期待以上の部屋を作って下さったと思っています。


次回は細かい工夫箇所等について紹介したいと思います。