days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

S-LH5a→アークス・オリジナル、BDP-LX91+サンダーロン、+ADM-30.1


先週に引き続き、アークス)白須さんにお願いしてのホームシアター・グレードアップ作戦第2弾です。
先日は、白須さんに条件を出してグレードアップのプランニングを依頼したところまで書きました。
今回はその実際について触れましょう。


依頼を出してからの2週間後の2月中旬。
白須さんから「ご検討ください」と簡単なメールが来ました。
添付ファイルはPDFが2つ。
1つは見積書、もう1つがスピーカの大まかな設計図です。
んんんん????
見積書にはFostexのユニットが2種類と数が書いてありました。

  • FE206En:8式
  • FE83En:4式
  • CS3.3:2式(これはコンデンサー)

図面はこんなのです(図面公開は白須さん了承済み)。

全高180cmの超トールボーイ、横幅も36cmあるので、結構迫力がありそう。
しかし見積書のフルレンジ・ユニットFE206Enの数と、図面のユニットの数が合わないなぁ。
白須さん、数を間違えたのかなぁ。
共鳴管が4.5mって何だか凄いなぁ。
低域重視なのかぁ。
サンダーロン張りを前面全てって、あのフェルトの灰緑色だと下品にならないのかなぁ。
等と興味津々、しかし思っていたようなもの(ハイエンド機種との交換)と全く違うものだったので、戸惑ったのも確かです。
しかもプランニングは複数お願いしたのに1つのみ、スピーカは妻からのプレゼントなので交換はしませんと言ったのに、このプランニングの目玉がスピーカの交換とあります。
実は白須さんの意図は何となく分かったのですが、やはりきちんとご説明して頂く為に電話にて連絡。
お互いにタイミングが悪かったので、3日後にようやく電話にて説明を受けられました。


白須さん曰く、Horkaシアターの最大の問題はスピーカである、と。
この部屋でLX91の性能を引き出すには、スピーカを変え、現状のSU-XR700は十分優秀なのでサンダーロン処理で除電し、さらにスピーカを駆動する為にパワーアンプを追加するのが良い、とのことでした。
スピーカに関しては限界を感じつつも、妻からのプレゼントなのでそう易々と変えられないなぁ、と思っていました。
しかし妻に恐る恐る訊くと「良いんじゃない。もう十分活躍したでしょ」とあっさりしたもの。
逆に「それよりも屋根裏部屋の(S-LH5aの)箱とかを片付けてよ」と言われてしまいました。
そうですか…
SU-XR700を維持に関しては、まぁスピーカもそうですが、物を次々とっかえひっかえする性分ではなく、長く大切に使いたい方なのでありがたいものです。
それとこのプランニングは、白須さんのベストの提案ということなのでしょう。
かなり意表を突いたものでしたが、顧客の予想の上をいくのはやはりプロですね。
とは言え疑問点もあったので、説明を伺った後に質問攻めです。
その内の幾つかを記載しておきます。

  • LX91は内部もサンダーロン処理なのか。保証が効かなくなるが、不具合や故障発生の場合はどうなるのか。→LX91は結構な数を納品したが、今のところ故障は出ていない。もし故障した場合はサンダーロンを取っ払ってメーカーに修理依頼を出す。
  • スピーカについて
    • 図面1番上のユニットは、私個人が家庭用システムに存在意義を余り見出せないセンタースピーカ・ユニットとのこと。デュアルセンターにする意味は?LとRのみで十分、そもそもデュアルならばセンターは不要ではないか?→深夜の視聴時にセンターレヴェルの調整が出来るのは非常に便利である。是非、体験してもらいたい。
    • 図面だとスピーカユニットの数が1本につき5個のユニット(センター、ツイータ、フルレンジ、サブウーファーx2)で、スピーカ2本で合計10個のユニット使用。見積だと20cmフルレンジが8個、8cmフルレンジが4個で、合計12個。数が合わないが。→サラウンド用のユニット交換も入っている。
    • 図面だとスピーカユニットはサブウーファーx2となっているが、見積にはフルレンジしか記載が無い。見積からサブウーファーが抜けている?→フルレンジでウーファーにしたのは、スピードをそろえるため。アークス店舗でもフルレンジでサブウーファーとして鳴らしている。またフルレンジでツイーター使用は常識外れだが、他のユニットとの繋がりが良い。高域も出るし音色も良い。
    • 市販品と違って、オーダーメイドのスピーカは音が自分の好みかどうか、納品されるまで分からない。納品後に気に入らなかった場合はどうなる?→メンテナンスなどで好みに合わせて調整できる。故障の場合は無償修理可能。


説明を受けてほぼ納得しつつ、お金もそれなりに掛かるので回答は保留としました。
私自身、憧れのスピーカと言えば(音の傾向は違いますが)JBLB&Wです。
ハーベスやタンノイも良いなぁ、等と思っていた時期もありましたが(今でも良いと思っていますよ)、自宅での映画再生が多いので、JBLB&Wかな、などと妄想するのも楽しいものでした。
しかし自宅のエアヴォリュームを満たすだけのこれらメーカーのものは、とにかく高い。
輸入高級車が買えてしまいます。
そんなお金も無いし、そんなお金なぞいつ貯まるか分かりません(猿がシェイクスピアを書くよりは早いでしょう…恐らくは)。
いつ買えるか分からないものを選ぶより、手の出る値段でありながら、今まで数多く納品して実績のある、それにお店のスピーカも素晴らしい音を出していた白須さんにお願いした方が、現実的だしコストパフォーマンスも良かろうと、自作スピーカ導入を決めました。
大体にして、どんなものになるのか、楽しみではないですか。
数日後、ご提案頂いた内容でお願いします旨、回答しました。


それから約1ヶ月。
何の音沙汰も無いので、事前にアークスの銀行口座に前金等振り込まないといけない筈だけど、どうなっているんだろう?とメールしてみました。
「その後、如何進行していますか」と。
そうしたら、いきなり納品が3月28日を予定しています、とのこと。
かなり突然なのですね(^^;
結局スピーカの工程が遅れてしまい、先週はLX91とSU-XR700のサンダーロン処理。
スピーカ納品は今日となったのです。
結果的にはこちらにとってもそれで良かった。
一度に大幅にシステムが変わるよりも、音の変化なども分かりますからね。
先週に関しては記事の通りです。


そして今朝も朝9時に白須さんと、家具職人のHさんが別々にワンボックスでいらっしゃいました。
Hさんは1年程前のBARCO Cine 7 LIMO PRO導入時に、助っ人としていらっしゃった方です。
実はエンクロージャの職人でもあり、メーカーの試作品もお作りになっているとか。
そのHさんのワンボックスには、どでかいエンクロージャが収められていたのです(トップ写真)。
さて、長い1日の始まりです(続きます)。


FOSTEX フルレンジ FE206En

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