days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

ホームシアター・グレードアップ大作戦・第2部(その1)


昨日の続きです(実際には4月4日の記録ですが)。
まずは玄関、廊下、ホームシアターの床に毛布など敷いてから、Hさんが作られたエンクロージャが運び込まれて来ました。
白須さんとHさんの2人掛りです。
運び込まれたエンクロージャを見て、その堂々とした体躯に圧倒されました。
専用スタンドを2段にした上に乗ったPioneer S-LH5aも家庭用としてはそれなりに大きい筈なのですが、アークスのスピーカはご覧の通り相当に大きいです。
しかも昨日の記事にアップした図面と違って、かなり凝った造りの見栄えになっています。
フルレンジユニット3発部分の上に、フルレンジのツイータとセンターが乗っている感じで、ツイータとセンター部分は図面通りに単純に「凸」状になっているのかと思いきや、正面から見ると王冠のようで迫力満点。
先週、白須さんが「実際に見たらびっくりしますよ」とおっしゃっていましたが、本当にそうでした。
これは凄いですね。
先日アップした図面通りだと加工が難しくなるので、白須さんとHさんとで相談した結果、このように派手な(笑)顔立ちになったそうです。


当たり前ですが、プロなので仕上げ等も素晴らしい。
釘等は一切使っていなくて、組み合わせと接着剤で作られているそうです。
重さはエンクロージャだけで1本64kg。
ユニットとの総重量だと80kg近くなります。
ラワン合板をぎっしり使い、4トンの重さを掛けて作られたそうです。
アークスのスピーカはランバー合板製で、それで上手くいっているので白須さんも今回のスピーカはランバー製にするつもりだったのが、Hさんが「折角だからラワンを使おう」とおっしゃったので、ラワンになったとか。
ランバーよりも重いそうなので、その分製作作業も大変のようですが、どんな音になるのか楽しみです。
上半分部分の傾斜もリスニング位置に向くように図面よりも角度が出ていて、これも迫力が増している原因です。
高さが180cmというのは、「どうせならばサブロク板に合わせてしまえ、ということになりました」(白須さん談)とのこと。
ということは、実測だと182cmくらいあるのかな?(3尺=909mm×6尺=1,818mmなので)
確認するのを忘れてしまいました。
トールボーイにしたのは、高さのあるスクリーンに対して栄えるから、とのことです。
しかしこれだけ迫力があると、逆にスクリーンが負けてしまうかも?


ともあれ、娘の相手をしている間に、2本、シアターに運び込まれました。

何かに似ているかと思ったら、エジプトのアブシンベル神殿です(あちらの石像は4体ですが)。
そんなのを連想してしまったくらいに圧倒されました。


本日の作業予定は大まかに次の通りです。

  • Hさんのエンクロージャにサンダーロン加工したユニットを装着するなどのスピーカ組立
  • BDP-LX91のサンダーロン処理
  • パワーアンプ インテグラADM-30.1(サンダーロン処理済み)の設置&接続
  • 音出し

といったところ。
作業内容も膨大です。
急いで紹介も進めましょう。


と、いきなり脇道。
上から見るとどうなるのか、と椅子を置いて覗いてみました。

フラッシュを焚いたので明るいですが、実際にはもっと暗めの色です。
この竪穴は、図面通りにセンター、ツイータ、フルレンジ部分にまで達しています。
普段のシアターの住人たちは、ダイニング・テーブルの上に仮住まいを強要されることになりました。

娘は「コワイー」を連発していました(笑)。
床に置くと誰かが倒すか、娘が壊すかのどちらかですので、やむを得ません。
食事場所が無くなったので、キッチンに小さな座卓を置いて食事を取ることになりました。
今までメインだったS-LH5aとスタンドは、廊下に追い出されています。

作業中に地震が来ないことを祈りましょう。


さてスピーカは超トールボーイでしかも相当に重い。
倒れてきたら一大事です。
そこで足が取り付けられました。

Hさんはエンクロージャのスリット部分に足をはめ込み、さらに手前に底板が取り付けます。
床の大理石部分に乗せると前後ぴったりでした。

柱部分と背面との間は5mmほど空いているだけ。
手前にはみ出すと思っていた白須さんと私は思わず笑ってしまいます。
背面の低域用開口部の半分は柱に隠れてしまいますが、低域にとってはその方が爆発的に出るから良いのだとか。
楽しみです。


並行してサラウンドスピーカのユニットが交換されます。
S-LH5aのウーファー・ユニットが取り外されました。

取り付けられるFE206EnとS-LH5aのユニット。

見た目はS-LH5aの方が大きいですが、「持って比べてみてください。全然重さが違いますよ」との白須さんの言葉を確かめてみると、大きいS-LH5aの方が全然軽い。
FE206Enは重さが3kg以上ありますからね。
ご覧の通り、マグネットの大きさが全く違います。
これは強力そう。
また、S-LH5aのマグネット中央の穴に黒いスポンジのようなものが詰め込まれていましたが、これも音を良くする為の工夫なのだとか。
「各社色々やっていますよ」(白須さん)とのことです。
尚、サラウンドスピーカに使われていたFostex製ツイータは、今回のプランニング当初は結線せずに使わない予定でしたが、結局使ってみましょうということになりました。


続きます。