days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

ホームシアター・グレードアップ大作戦・第2部(その3)


昨日の続きになります。
トップ写真は今回追加されるIntegraのパワーアンプADM-30.1の箱になります。
このアンプは低域専用になります。
上に乗っているダンボール紙は、スピーカ・ユニットのネジに振動防止対策として取り付けられる太鼓用鋲を黒スプレーした跡です。
パワーアンプは既にアークスにてサンダーロン処理済み。
こちらのシアターでは設置と接続を待つのみとなっています。


スピーカの方は殆ど終わりつつあるので、今度は機器類のサンダーロン処理などが待っています。
今回の目玉はBDP-LX91のサンダーロン処理です。
何でも箱入りのLX91をいきなりアークスに送りつけて、サンダーロン処理を依頼してきた猛者もいたとか。
しかもNebuさんところでクロックを交換後、Nebuさんから直接転送されて来たのだとか。
大胆な方もいらっしゃるものです(^^;
因みに白須さんとNebuさんは面識が無いそうです。
また先日は、某ホームシアター専門誌編集長もアークスにやって来て、サンダーロン処理の効果を体験し、仰天していたとか。
何でもえびパンさんが、編集部に熱意のこもったメールを送ったという話です(^^)
しかしAV専門誌で取り上げられるかどうかは、微妙でしょうね。*1
高価なアクセサリー類やケーブル類関連の既成概念が変わってしまいますから。
「広まれば良いな」と思って今後の情勢を見守りつつ、こちらはこちらで効果を体感すれば良いでしょう。


さてAVラック裏のコンセントは、既にサンダーロン処理済みです。

ケーブル類だけではなく、コンセント・カバーにも貼られていますね。


さて、LX91のサンダーロン処理に移りましょう。
まずは天板を外します。

はい、内側の板が出てきただけです。
横板も外します。

やはり内側から金板が出てきただけです(笑)。
天板も横板も分厚く、全体的に非常に堅牢な作りとなっています。
内側の板も外すと、これだけネジが出て来ます。

内部至るところに、サンダーロン・フェルトが貼り込まれました。

それにしても左手前のアナログ端子裏のDAコンバータの凄いこと凄いこと。
かなり贅沢な部品の使われ方なのだそうです。
しかしパイオニアの営業は、アナログ出力の実力を知らなかったとか。
何とも勿体無いことです。
昔からそうなのですが、パイオニアは良い製品を作り出すのに、どうも売り方が下手ですね。
マニアックな機器なんだから、こういった性能も売りにすれば良いのに。
一方、アナログ出力は同社の高性能AVアンプの機能とは真っ向反対のものでもありますが、そこを何とか売り込むのが販推の仕事だろう、とも思いました。


天板内側にも貼り込まれます。

底板も同様です。

「側面は貼らないのですか?」と白須さんに訊くと、「だって見えちゃうでしょう?」。
つまり貼ってカッコ悪くなるところには貼らない、ということです。
イオニアのエンジニアの方は、心底LX91に惚れ込んでいるそうです。
音も絵も世界一だ、と。
そこまで自分の仕事に誇りをもっているとは、何て素晴らしいことでしょう。
白須さんは「ローンや借金してでも買った方が良い機械です。借金返済が終わったら、この手の機械は陳腐化してしまうものですが、これは陳腐化しません。(値段は高いけれども)投入された物量からすると、むしろ安いくらいです」とおっしゃっていました。


Integra ADM-30.1の底板は既に貼られていました。

既に内部にも貼られています。
アークスでもIntegraのAVアンプが使われていますが、使用理由を訊くと、インストーラ用にパラメータのロックが出来るから、なのだそうです。
一般のAVアンプは本人の意図とは別に、パラメータが勝手に変わってしまう場合がある。
例えばAというパラメータをいじったら、いじっていないつもりのBというパラメータが変わってしまう。
しかしロックしてしまえばその心配も無く、いつでもお客さんに安定した音を聴かせられる、ということのようです。


これらの機器類がAVラックに無事に設置されました。

AVラックの裏側に回り込み、結線していく白須さん。
単三電池をスピーカ・ケーブルの両端に触れさせ、スピーカから出る音でどのケーブルがどのスピーカかを確認し、アンプに結線していきます。

サンダーロン・フェルトに両面テープを貼り付け、カットするHさんと、出来たサンダーロン・テープをケーブルに巻き付ける白須さん。

電源ケーブルもこんなになりました。

これもまた、高価な電源ケーブル並の性能を発揮してくれるでしょう。


見積書に入っていなかったので思ってもいなかったのですが、2階脱衣場にあるブレーカーもサンダーロン処理してくれることになりました。
サンダーロン・テープが貼られます。

えびパンさんが発見した帯電防止剤まで塗布してくれました。

もちろん、カバーもです。
「テレビの画質・音質もかなり向上しますよ。うちのテレビは音が悪くてニュースで何言っているのか分からなかったんですが、ブレーカーを除電したらちゃんと聞き取れるようになりました」


LX91のトレイにも、帯電防止剤を塗ります。


スピーカケーブルもHさんによってサンダーロン・フェルトでぐるぐる巻きになりました。

ここまで徹底したサンダーロン処理が成されるとは思っていなかったので、ちょっと驚きました。
事前に白須さんが「ノウハウの出し惜しみはしません」とおっしゃっていた通りです。


Hさんのひっつき虫への黒ペンキでのレタッチも終わり、セッティングもほぼ完了。
さて、これから音出し&微調整になります。
が、予想外の事態が待ち受けていたのでした(続く)。

*1:4/9付記:HIVI-WEBにて「東京・府中のarcsまわりでは、「除電」ブーム!?」として取り上げられていました。もちろん、えびパンさんについても触れられています(^^)。