days of cinema, music and food

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Army of Two: The 40th Day


現在、画面分割協力プレイにて2周目中の『アーミー オブ ツー:The 40th Day』。
前作はやはり妻と丁度2年前にプレイ済みです。
オンラインでの協力プレイも可能なゲームですが、その場合も画面分割になるのだとか。
ローカルでの画面分割は写真のように左右分割になりますが、オンラインの場合だと前作のローカル時と同じように、上下での分割になるそうです。


操作は『Gears of War』シリーズとかなり似ているので、同ゲームに遊び慣れている方ならば、すぐに機敏に動けることでしょう。


内容は前作での主人公、リオスとセーラムの傭兵2人が、上海での大規模テロに巻き込まれ、脱出を図るというもの。
世界各地を舞台にした前作では、航空母艦、中国の村、中東のテロ本拠地、ハリケーンで水没したフロリダなど、かなり起伏に富んでいましたが、本作では上海限定とあってかなり雰囲気が違います。
主にマップは都市部となっており、動物園などの見晴らしの良い場所もありますが、やや難易度は上がったかのような印象を持ちました。
敵AIは利口になった感じ。
また、前作は1人プレイの場合は相棒がAIになるものの、そのAIがかなり頭が悪かったので妻は早速放棄したそうですが、本作は敵味方共にAIはかなり改善されている感じです。


その敵もコーエーの『無双シリーズ』もかくやという、わらわら出現して来るので、単純にバンバン撃ち合うのならば、は中々面白い。
一方、前作にあった乗り物系は一切無くなり、単純に撃ち合うだけになったので、少々単調になってしまった感もあります。
ここは『Gears of War』の1と2とは逆ですね。
加えてキャンペーンがかなり短い。
まぁ前作も短めでしたが、本作はマップや展開がやや単調な分、全7チャプターがあっと言う間に終わった感がしました。
前作は批評家には受けが悪かったようですが、それなりに売れたようですから、もう少し長めにしてもらうか、濃密にしてもらいたかったところです。


相棒との協力無しには突破が難しいのは前作同様。
片方が敵の注意を引き付け、その間にもう片方が敵の側面もしくは背後を攻撃して倒すというのが、このシリーズでの戦闘の基本パターンです。
これがあるので、退屈せずに遊べます。


また、新たな要素も色々と増えていました。
キャンペーンを進める内に出くわす人質救出場面は仲間との連携が重要になりますし、敵武器庫強奪や、招き猫収集(画像右半分に映っているのがそれです)など、やり込み要素があるのは嬉しい。
階級の高い敵兵を人質に取って小隊(?)全体を降伏させて、無駄な流血を防げることも出来ます。
また、『Gears of War 2』のように、敵兵を盾にして撃ち合うことも可能です。
要所での決断を下す場面は中々スリリング。
下した決断の結果がアメコミ超の絵柄になるのも面白い。
人道的な決断を下し続けると、後半のキツいステージでは一般人が銃器を手に共闘してくれるのも助かります。
GPS機能があるので、進行方向がすぐに分かるのもカジュアル寄りのこのシリーズの特徴です。
大雑把ですが、こういった工夫がされているのは中々良く出来ているゲームではないか、と思ってしまいました。
同じEAの『Dead Space』もGPSがあったのを思い出しましたが、こちらのシリーズの方が採用は先です。


相棒との親密度をアップさせる動作が面白いのも、アメリカンなこのシリーズらしい。
親密度が上がると、筋肉質で刺青だらけの男2人が抱き合ったりで笑えます。
2人でジャンケンも出来るようなのですが、まだ試していません。


本作でCEROがZになったのは、人質や一般市民を殺害可能になり、一部死体に欠損描写があるからでしょう。
作り手の意図したもの通りに近いもので日本版が出た、という点では良かったです。
それでもやはり、内容からして子供向けではありませんね。


グラフィックは今世代機としては標準でしょう。
何の支障もありませんが、細部は結構粗い感じです。
フレーム・レートはやや低めのようです。
サウンドは前作は「銃器の音がしょぼい」という声をネット上で多数見かけましたが、サブウーファー必須のものでした。
普通のテレビでは低域が聴こえないデザインだったのです。
あれから我が家のシステムも変わりましたので、一概に比較出来ませんが、迫力ある音は多いと思いました。
都市の大規模テロといっても、高層ビルは倒壊するわ、大型旅客機は墜落するわで、殆ど天変地異並に派手なものになっています。
場所は限定されても、スケール感では前作以上に感じられるかも知れません。
終始ハイテンションな音楽は、ザック・スナイダー監督作品常連のタイラー・ベイツによるもの。
最近の『Gears of War 2』のスティーヴ・ジャブロンスキーといい、本作といい、大作アクション・シュティーティングでの映画音楽作曲家の起用されるようになってきたようです。


稼いだお金で銃器やマスクのカスタマイズが出来るのも、このシリーズの楽しさ。
派手派手ゴテゴテした悪趣味なカスタマイズをすると、笑ってしまいます。
私は銃器の機能アップをするだけではなく、赤地に白のハードマークべったりとか、豹柄とかにして遊んでいます。
ガンマニアでないので機能面ではよく分からない部分もありますが、そんな風に楽しめるのは、このゲームの間口の広さを示していると思います。


音声が日本語吹き替えになったのは有難い。
前作は英語音声・日本語字幕だったので、銃火をかいくぐりながらの指令等、とても認識出来る状態でありませんでしたから。
有難くないのは、派手な効果音に比して日本語音声レヴェルが低いこと。
音量をかなり上げないと何を言っているのか分からないのです。
ホームシアターで大画面・大音量で遊ぶには丁度良いかもしれませんが、そうでない人が殆どでしょうから、日本語字幕を付けてもらいたかったですね。
お陰で話の内容が今一つよく分からないのも、前作同様になってしまいました。
また、チェックポイント間が結構長いので、中ボスクラスで討ち死にしてやり直すと、ステージの始めに戻ってしまうのは不親切に感じました。


オンライン対戦プレイモードも幾つか収録されていますが(『Gears of War 2』のHordeみたいなものもあるようです)、そちらは未プレイ。
EAのサーバに登録しないといけないのが面倒です。


大雑把な箇所も目立ちますが、AIではなく実際の誰かと協力プレイするのであれば、面白いゲームです。
単純なので、接待ゲームとしても良いのではないでしょうか。


前作はXbox Liveのゲーム オン デマンドでもありますし、まずはそちらから始めても良いでしょう。

アーミー オブ ツー - Xbox360

アーミー オブ ツー - Xbox360