days of cinema, music and food

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『アバター』Blu-ray Disc問題


今日のAV関連のニュースと言えば、これでしょう。


実は私の所属する部署で、ここ2週間ほどはこの問題で持ちきりでした。
というのも、私は関わっていませんが、同じ部署内でこの問題がもろに関係するグループがあるからです。
20世紀フォックスは家電は大丈夫と言っていたそうですが、蓋を開けたらあちこちで『アバター』BDが再生できない、といった書き込みを見かけます。
そして家電プレイヤー各社でも、ここ何日間か一斉にBDプレイヤーのアップデートが行われています。
先日、我が家で購入したPioneer BDP-LX91も対象でした。
なのでパイオニアのページからアップデータをダウンロードし、CD-RWに書き込み、プレイヤーにセットしてアップデート。
最近のAV家電は本当にパソコンと同じですね。


さてこの問題、BDソフト開発側としては最新の技術を投入したディスクを作りたいとの意向があったのでしょう。
お陰でディスクに対応していない家電、再生ソフトメーカー、再生ソフトを搭載しているPCメーカーは大騒ぎになっています。
肝心のユーザーはおいてけぼり状態。
WinDVDPowerDVDをアップデートするか、新しいヴァージョンを購入するかしないと再生出来ない、などとネットで事前に情報を仕入れていた人がどれくらいいたのか。
ユーザーとしては自分が買ったハード(もしくは再生ソフト)は、全てのコンテンツを問題無く再生してしかるべきだという声も当然ながらあります。
こういった声はマニアでない、ごく普通の人に多いように思えます。
しかしマニアからすると、例えば新しいフォーマットが出る度にハードを当然のように買い直すか、あるいは諦めるのが当然と思っているからか、比較的冷静なように思えます。
両者の反応は私にバイアスが掛かっているからかも知れませんが、そのように見えます。


私自身の考えでは、仕事柄か後者に近いですね。
全てのBDコンテンツを再生出来るように、ハードもしくは再生ソフトで対応するのは、不可能です。
その場合は新たに買うか、諦めるかしかないと思っています。
ただ今回の問題は、BDというフォーマットの中での話しですから、納得いかないユーザーが出るのも当然だとは思います。
市販BDソフトを再生すると、冒頭に「プレイヤーによっては再生できない場合があるよ」といった文言が出てきますよね。
あの文章の意味をきちんと理解していた人がどれくらい居たのか。
事情に明るいマニアでない限り、普通の人は読み飛ばす場合が殆どだったのではないか。
今回の件で「BDって面倒なんだな」と思う人も出て来るかも知れませんね。
これだけの大作目玉ソフトなのだから、20世紀フォックス側である程度のお金を使ってでも、もっと事前にきちんと広報に努めるべきでした。


因みに『アバター』BDの購入予定はありません。
正月に観たばかりだし、秋以降に特典満載の長尺版が出るとの情報もありますからね。


※4/25追記:HIVIでまとめ記事が出ました。


因みに、私の部署では「表向きはコピープロテクションが新しいとのことだが、実際にはコンテンツ自体が特殊な作りになっているようだ」という事でしたが、真偽の程はまだ分かりません(分かる日が来るかどうかも分かりませんが)。