days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

The A-Team


往年のTVシリーズの映画リメイク『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』をレイトショウにて鑑賞しました。
日曜21時10分からの回は、それでも30人くらいの入り。
この曜日と時間帯にしては入っているのではないでしょうか。


映画はチーム結成の始まりから現代へと、興味深い出だしになっています。
テレビではいきなり結成されていましたからね。
あ、まだ結成していないんだと冒頭では面喰いましたが、面白かった。
それにしても、オリジナル版の印象が強いというか、敬意を表しているというか。
銀髪&葉巻がトレードマークだったジョージ・ペパード演ずるハンニバルは、リーアム・ニーソンがやはり銀髪&葉巻。
ダーク・ベネディクトが軽妙だった伊達男フェイスは、ブラッドリー・クーパーになってもハンサム男。
但し好戦的に変更されていましたが。
ミスター・Tが印象的だったB.A.(コング)は、クイントン・“ランペイジ”・ジャクソンが似せていると思います。
ドワイト・シュルツがクレイジーだったマードック(モンキー)は、シャールト・コプリーが可笑しく演じていて、これは掘り出しものでした。
第9地区』で本格的な役者デヴューを飾ったコプリーにコメディ・センスを見出し、全く違う役に起用したのは碧眼と言えます。


映画は事前の予告編などでは全く期待していなかったら、意外に北米でも好評の映画となっていました。
確かに観ている間は面白かったです。
但し1度観れば十分。
大味な展開と人物描写、あって無きが如しの物語ですが、呆れるばかりに荒唐無稽な大アクションと、大規模な視覚効果と大音響を楽しむのが筋でしょう。
ジョー・カーナハンの演出ははったりが効いています。
処女作『NARC ナーク』のリアルなハードボイルド路線とは随分と変わりましたね。
こちらも持ち味なのでしょう。
面白かったのが、カーナハンと共同で脚本を執筆しているブライアン・ブルーム演じる悪役。
いやいや、予想外の大奮闘&大活躍。
非常に美味しい役でした。
ブルームは容貌も印象的なので、今後は役者としても目にする機会も増えそう。
というか、元から役者だったのですね。


音楽はアラン・シルヴェストリですが、メインテーマはもちろんあの曲ですよ。
鑑賞後は脳内グルグル再生で困ってしまいますが、やはりあの曲でないと。


エンド・クレジット後は往年のファンならばちょっとだけ嬉しい趣向が。
設定を変えて本編に出しても良かったし、その方がスマートだと思いましたけれどもね。