days of cinema, music and food

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Pete Postlethwaite dies...


俳優ピート・ポスルスウェイトが3日に亡くなりました。
64歳でした。
長年のガンとの闘病生活があったとの事。
好きな男優だっただけに残念です。
先日鑑賞したインセプション』にも出番は少ないものの、ターゲットとなるキリアン・マーフィの父親役という重要な役で出演していました。
劇場で観た時も思ったのですが、その痩せ振りに不安を抱きましたが、やはりそうでしたか。


この俳優に注目したのは、大方と同じように『父の祈りを』でのダニエル・デイ=ルイスの父親役でした。
大熱演するデイ=ルイスとは対照的に朴訥な父親役を演じていて、とても印象深かったです。
後から気付くと、マイケル・マンの佳作『ラスト・オブ・モヒカン』やデヴィッド・フィンチャーの処女作『エイリアン3』にも脇役で出ているのですよね。
リドリー・スコットの処女作『デュエリスト/決闘者』で発見したときは喜んだものでした。


父の祈りを』でアカデミー賞候補になってからは、次々と注目作に出演しました。


次に目立っていた映画は、ブライアン・シンガーの力作『ユージュアル・サスペクツ』のコバヤシ役。
シンガーが恩を感じた日本人からもらった役名でしたが、こちらの得たいの無さも面白く、幅広い役者だなぁと思いました。
ブラス!』のバンドリーダー役、『ロミオ&ジュリエット』の語り部たる神父役、『ジャイアント・ピーチ』の謎の男役、『ドラゴンハート』のいささか胡散臭い修道士役、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』のヴェテラン・ハンター役、『シッピング・ニュース』の軽妙な町の住人役と、出てくると面白いと思えるものばかり。
タイタンの戦い』の序盤に登場するペルセウスの育ての父親役は、出番が少ないものの、その死によってペルセウスが怒りを燃やすに値するのも納得が行くものでした。
こういうのを味がある役者というのでしょう。


近日公開予定となっているベン・アフレック監督・脚色・主演の期待作『ザ・タウン』では顔役を演じているとのこと。
原作では出番は少なくとも存在感のある悪役でした。
ポスルスウェイトを大画面で観られる最後の機会かも知れませんので、劇場で是非観たいと思っています。