Rambo: First Blood Part II

先日は『ランボー』第1作サントラをご紹介したので、ついでと言っては何ですがPart 2をご紹介しましょう。
言わずと知れた『ランボー／怒りの脱出』です。

1985年の続編は原題に「Rambo」が入った最初の作品。
1982年の第1作の原題は「First Blood」だったのですが、これは『ランボー』のタイトルで日本で大ヒットしたので、それを受けて原題もRamboが入ったからですね。
監督はテッド・コッチェフから『カサンドラ・クロス』等のジョルジ・パン・コスマトスに交代し、脚本には『ターミネーター』発表前のジェームズ・キャメロンが参加。
もっともキャメロンが最初に書いた脚本はプロットもまるで違うものだったのを、アクション場面のアイディア以外は全てシルヴェスター・スタローンが書き換えたとの事。
結果的に映画の雰囲気はガラリ一変しました。

しんみり哀感のあったヴェトナム帰還兵の物語は勇ましい武勇伝と化し、ソ連軍を派手に蹴散らします。
それを受けて音楽もガラリ変わります。
作曲はジェリー・ゴールドスミス、演奏はナショナル・フィルというのは前作同様。
しかしここに当時ゴールドスミスがハマっていたYAMAHAのデジタル・シンセDX7を投入。
冒頭からドスの効いた重低音シンセを鳴らして驚かせました。
男節のいかついオケが始まると直ぐに静まり、流れるのはアジアンテイストなシンセ奏でるメロディ。

• Rambo 2 - Soundtrack (HQ Audio)

全体的に前作のテーマは残しつつも大胆にアレンジし、迫力満点、力感満点の作品に仕上げています。
特にアクション場面の迫力、燃え度は前作以上で、文字通りジョン・ランボー怒りの逆襲がスコアにも乗り移っています。
これは聴きものです。

劇場公開当時にLPに収録されなかった曲も入ってお買い得。
是非、お手元にどうぞ♪

Rambo: First Blood Part II - Original Film Soundtrack, New Expanded Edition