days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

Red


壮年オールスターキャスト映画『RED/レッド』を観て来ました。
公開4日目の平日火曜12時50分からの回、309席の劇場は、映画の日だから7割の入り。
結構な事ですね。


引退した元CIA工作員ブルース・ウィリス55歳が、突如特殊部隊の襲撃を受け、逃亡します。
彼に巻き込まれたのは、年金課で退屈な日々を送るメアリー=ルイーズ・パーカー45歳。
ウィリスとパーカーは、元上司で老人ホームに居る好色爺モーガン・フリーマン73歳、いささかパラノイア気味の元好敵手ジョン・マルコヴィッチ57歳、旧ソ連の宿敵ブライアン・コックス64歳、凄腕狙撃手ヘレン・ミレン65歳らを訪ね、結束して反撃に移ろうとします。
一方、CIA幹部レベッカ・ピジョン45歳はウィリスの為に敏腕工作員カール・アーバン38歳を差し向け、彼は重要書類保管係アーネスト・ボーグナイン93歳から、ウィリスが凄腕工作員だと知ります。
事件を追うウィリスらは、昔に起こったとある虐殺事件関係者が次々殺害されていると知り、事件の鍵を握るであろうジェームズ・レマー57歳、リチャード・ドレイファス63歳らをも訪ねますが…


原題は「Retired Extremely Dangerous」の略、つまり「引退した超危険人物」の意味です。
ハリウッド大作アクション映画は主役が高年齢でも平気で作られますが、ここまで並べた顔触れが高年齢なのも珍しい。
ということで、これはスターの顔を観る映画。
プロットは特に目新しくはないし、そのプロットもディテールも、別に老人達が主役でなくても良いじゃん、というもの。
大体にして、ウィリスは強過ぎて現役にしか見えないし(~~;
この中では瞬き1つせずに撃ちまくるヘレン・ミレンが素敵です。
この手の大型アクション映画で観掛けるのも、2年前に観たナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』以来ですね。
それと嬉しいのが、どっこいまだ生きていたアーネスト・ボーグナイン
ロバート・アルドリッチの『ヴェラクルス』や『北国の帝王』、『ポセイドン・アドベンチャー』等で大好きでした。
近年だと『ガタカ』で清掃夫の役で出ていて嬉しく思ったものです。
90歳以上にはとても見えない、足腰しっかりして台詞も歯切れ良く、いやいやああいった歳の取り方をしたいものです。
ジョン・マルコヴィッチの笑えるキャラ作りも面白かったです。


ロベルト・シュヴェンケの演出は派手なアクション場面とユーモラスな場面を並べ、特に冴えは感じさせないけれども退屈させませんでした。
原作はグラフィック・ノヴェルとの事ですので、そちらはちょっと興味がありますね。