days of cinema, music and food

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Poltergeist: Deluxe Edition


先日購入したサントラCDの内の1枚、ジェリー・ゴールドスミスの傑作の1つ『ポルターガイスト』をご紹介しましょう。
1982年のホラー映画はトビー・フーパー監督、スティーヴン・スピルバーグ製作&脚本ということで、スピの個性がかなり強力に出ていた作品でした。
フーパーが実質監督していないんじゃないか、という説やら証言やらも出ているくらいですが、少なくともプリ&ポスト・プロダクションにおいてスピがかなり関わっていたのは間違いないようです。
当時は『E.T.』の監督もしていたので、2つの現場をかなり頻繁に行き来していたようですね。


さて音楽はゴールドスミス。
スピルバーグとはその製作作品で幾度か仕事をしています。
グレムリン』や本作がそう。
スピ監督作品はジョン・ウィリアムズで固定ですが、『カラー・パープル』のクインシー・ジョーンズと、『トワイライト・ゾーン/超次元の体験』のゴールドスミスは例外ですね。
ともあれゴールドスミスにとってホラーはお得意ジャンルな訳ですが、本作品でも迫力満点の曲を繰り出して上手い。
かと思えば有名な『キャロル・アンのテーマ』という心安らぐ曲を出すという意表も付くのはさすが。
しかし耳に残るテーマ曲はこれくらいで、全体には恐怖を前面に打ち出したサウンドになっています。
結果的に映画は大ヒット、音楽もアカデミー賞候補となりました。
もっともオリジナル作曲賞も視覚効果賞も『E.T.』に行ってしまいましたが。


このディスクは2枚組。
1枚目は完全盤。
2枚目は以前から出ていたサントラ盤+別ヴァージョン演奏+『逆転』の1曲を収録したもの。
かなり欲張り、かなりお買い得な1枚…いや、2枚だと思います。
ゴールドスミスは不評だった続編『ポルターガイスト2』にも参加していて、そちらはよりダークで無調な音楽世界を作り出していたと記憶しています。


本作はリメイクの企画があるようですが、内容はかなり違うものになりそうですね。
今だったらテレビが霊界と繋ぐ装置というのは少々古そう。
となるとパソコンにでもなるのか??
それからリチャード・エドランド監修によるアナログ視覚効果も味を出していたと思うのですが、これがデジタルになると雰囲気も随分と変わりそう。
まぁどんなものになるのか、情報を待ちますか。

【世界1万枚限定発売】ポルターガイスト (POLTERGEIST)

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