days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

"Kick-Ass" on Blu-ray Disc (Japanese Edition)


仕様でも紆余曲折あってネット上で物議を醸していた『キック・アス』国内盤BDが発送されて来ました。
発売日から1日遅れなのは先の大地震の影響でしょう。
いつもは千葉方面から発送される筈なのに、今回は大阪堺市からとは…
本編をじっくり鑑賞しながらの以前書いたUK盤BDとの見比べについては、深夜だったので余り気乗りせずでしたが、さらりと比較してみました。
因みに国内盤は今のご時世で何故か1080i。
え、えええええっっっっっっ!
何で!?!?!?!?!?!
北米盤もUK盤も1080pなのに、何でわざわざ1080iのマスターを起こすのか。
全く理解出来ません。
しかしながらBDP-LX91とBarco Cine7の通常は720p環境でどれくらい差が出るのか。
それ以前に私のいい加減な目でどれだけ分かるのか、というのもありますが。


因みに、su1さんのブログでかなり詳細にレヴューが書かれており、こちらも参考になるかと思います。


まず国内盤、次にUK盤、それから再度国内盤の順に観てみました。
比較したのは冒頭場面。
アーロン・ジョンソンのナレーション音声でも差異が出るか。
…あれ?
意外にも余り変わらないじゃない。
国内盤の解像度も色調も、思っていたよりも差異は感じられません。
黄色がかった色調も同様だし。
但し国内盤の方が動きがちょっと違うように見えました。
これは元の情報が1080pと1080iの差によるものなのか、はたまた私の目が疲れていたのか。
それと国内盤の方がナレーション音声がわずかに腰高に感じられました。
うーん、こりゃ今度じっくり比較した方が良いかも。
居間のKUROはUK盤もきちんと1080p出力出来るので、そちらでも比較してみますか…


さて少々眠かったので比較は早々に切り上げ、特典ディスクを観てみました。
こちらは何とDVD-VIDEO。
もっともUK盤もDVDなのですけれどもね。
英語字幕も付いていないようでしたので、先のUK盤では見ていなかったのです。


はい、この為に国内盤を買って良かったです。
時間もたっぷり取って、映画の成り立ちからプリプロダクション、キャスティング、撮影、ポストプロダクション、試写までを丁寧に扱っています。
原作のマーク・ミラー&ジョン・ロミータ・Jrもちゃんとインタヴューに出て来ますよ。
子供(ヒットガールの事ですね)が大人を殺しまくる内容に難色を示し、製作会社から軒並み断られ、製作資金を集めるのに苦労した事なども出て来ます。
好悪かなり分かれる内容なので、まぁそういう事もありましょうな。
映画本編を観てお分かりの通り、この映画のヒットガール殺戮場面の殆どは現場での血しぶきではなく、ポストプロダクションで追加されたCGIが使用されています。
そういったVFX関連の映像も詳細で、これは意外な収穫でした。
苦労の甲斐あった完成後のプレミアには、監督マシュー・ヴォーンの細君クラウディア・シファーや、プロデューサーの1人であるブラッド・ピットもちらと登場。
メイキング物としてかなり良く出来ていたと思います。
眠かったのに結果的に全部見てしまい、かなり満足しました。


日本盤独自の特典として、クロエ・グレース・モレッツの来日インタヴューや記者会見の模様も収録。
あちらの13歳は凄いなぁ。
自分の考えを的確に伝える術を持っていて。
もちろん幼少時から芸能界に居るので身に付いたものなのでしょうが、こちらの大人も見習わなくては。
相手に自分の考えや気持ちを的確に伝えるのって、気を抜くとぞんざいになりがちですからねぇ。
等など考えてしまったのでした。


封入されていたブックレットは、情報不足だったパンフレットへの欲求不満を晴らしてくれるもの。
キャストやマシュー・ヴォーンらへのインタヴューもあって、こちらも良かったです。
詳細なメイキングや裏話は余り無いですが、それは特典映像を見ろ、という事でしょう。
こういう作りはアリだと思います。


さて、今度は本編を観てみましょうかね。

キック・アス Blu-ray(特典DVD付2枚組)

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