days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

40歳サプライズ誕生パーティ


さて誕生日も近いのだから、好きな映画を観て来なさい、そして17時に帰宅するように、それまでは帰宅しないようにと厳命され家を追い出された私(^^;
映画が終わってから1時間ほど時間がありましたので、これ幸いと近所の大型書店で立読みです。
小さな子供が居ると、自分のペースでゆっくりと書店の徘徊等出来ませんからね。
そろそろ17時だと書店を出て、ぴったり17時に帰宅すべく帰路に向かいます。


10年前、30歳の誕生日間近の日曜日にも、当時通っていたテニス教室に1人で追いやられ、帰宅するとマンションの玄関内は靴だらけ。
その瞬間に察した、20人集まってのサプライズ・パーティが開催された事を思い出しました。
もしや今回も??
そういえばたまプラーザのバール、Mira!のツイッターでも、「4月9日は貸切のためお休みします」旨あったから、会場はそこで集まるとか??
これはアヤシイとジェイソン・ボーンか、はたまたスティーヴン・ハンターが描く主人公ボブ・スワガーか、用心深く車で家の周りを確認します。
家の前には路駐無し。
しかし近所の空き地前には路駐多数。
ボーンやスワガーだったらこのまま姿をくらますでしょうが、そうは行きません。
何事も無いかのように駐車場に車を停め、玄関から「ただいまー」と入ります。
誰かがひそひそ喋る声が微かに聞こえてきました。
って、何で我ながらこんなに用心深いのやら。


居間のドアを開けると20人以上がテーブルに待ち構えており、嬉しいやら照れるやら。
予想外だったのが生バンド。
いきなり歌と演奏が始まり、これには少々驚くと同時に、かなり照れました。
ヴォーカルは鶴丸はるかさん。
パーカッションは後藤嘉文さん。
ギターは阿部浩二さん。
演奏も歌も素晴らしかった。
私がジャズを聴くというので、ジャズやボサノヴァ中心のメンバー編成となったそうです。
それにしても、まさか我が家が生演奏会場になるとは驚き。


鶴丸さんのヴォーカルは声量も表情も豊かで、とても気に入りました。
『虹の彼方に』『スマイル』等、有名曲も多く、とても聴き易かったです。
パーカッションが編成に入っているのは、私がパーカッション好きだと妻が伝えたからとか。
コーディネートして下さったのは株式会社エミーというところです。


料理は前回10年前も出張シェフでしたが、今回も同様。
しかも料理は前述したMira!の大久保仁博樹シェフ!
台所とエアコンを効かせたホームシアターをフルに使って、20人以上分を一気に出します。



料理は美麗かつ美味でこれもまた素晴らしかった。


海栗とゼリーの前菜。


ポテトのブリニスとキャビア


フォアグラのコンフィ 金柑のコンポートとブリオッシュ トリュフバルサミコ。

コンフィは好きでしたが、フォアグラでもあるとは知りませんでした。


2色のアスパラリゾット。

見た目も味もカラフルでした。


ズッキーニとズワイのニョケッティ。

ショートパスタが蟹の旨みをたっぷり吸っていました。


イベリコ豚の赤ワイン煮。

赤ワインが合います〜 (*^0^*)ノ


数々のお菓子。


美しい数々のお皿は、以前大久保シェフが鷺沼で経営されていたArtiと同じもの。
そう、あの何度も何度も通ったお店、閉店時に嘆き悲しんだ名店です。
妻の大久保シェフへのリクエストが「アルティ風で」というものだったそうで、だからこそのささやかな復活でした。
また、下ごしらえをしっかりしてあり、混乱無く次々と料理を出すその手腕もさすがプロ。
シェフを支えるスタッフの皆さんも動きが素晴らしかった。
ご馳走様でした!


ケーキはバブルオーバーへの特注。
立派なシロクマのケーキです。
妻のイメージする私はクマらしいので(^-^;


さっくりと美味しかった。
もっと食べたかったくらい(笑)。
いえいえ、勿論皆で分けましたとも。

バブルオーバー

食べログ バブルオーバー


途中、プレゼントも数々頂きました。
有難い事です。
プレゼントの1つである、巨大スマイル君風船割りもありました。
カウントダウンと共に先端にカッターの付いた細長い棒で割ると、無数の小さな風船が宙に舞います。


子供達があっという間に回収していくのも凄いスピードでした(^-^


妻から来客者たちには2月下旬から依頼が行き、皆「隠すのが大変だった」と言っていました。
先の震災もあり、企画中断かどうか妻も迷った時もあったそうですが、こういう時だからこそ、と決断したようです。
中には知り合いが行方不明になった人もいたらしいのですが、「気が晴れるかも」と出席下さったそうです。
全く有難い事です。
お祝いのスピーチ(どれも感動的でした!)やら進行もちゃんとあって、妻の企画力とプロジェクト推進能力が、10年前に比べて相当にパワーアップしているのは、彼女自身の仕事同様なのかも知れません(^^;
また、妻が言うには、拙blogに時々登場するM田さん一家無しには実現出来なかったとの事。
酒類の保管もして下さったりしたそうです。
全て自分で動かしたい妻ですが、途中からはましましさんが色々と意見を出して下さって、とても助かったとか。
感謝、感謝です。


ちょっと驚いたのは、父が居た事。
「あれ、どうしたの?」と聞くと、どうやら孫の世話をする為に呼ばれたとか。
しかしテーブルでは大好きなお酒をたくさん飲み、「こりゃ美味い」と料理に舌鼓を打ち、与太話で周囲を沸かせ、「もう、呼ばれないな」と言って孫の世話は一切していませんでした(^^;
まぁ、彼の話も冗談も面白いですからね。
私も笑わせてもらいました。
酒が入った父は当然ながら車で帰宅出来ません。
よって夕方まで仕事をしていた母がバスで寄り、父を車で回収というプランニング。
両親に誕生祝いをしてもらうのも20年振りくらいですから、これもまた、嬉しかったです。


集まって下さった皆さん、演奏して下さった皆さん、そして妻。
皆さんの笑顔を一度に見られたのが、一生の思い出です。
ありがとうございました。