days of cinema, music and food

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HDMIケーブルを再サンダーロン化


つい先日つぶやいた音楽CD再生時の不満。
元々はそんな大して不満でも無かったのに、気になると段々と団子が大きくなって来るものです。
そこで思い立ってから7か月、鉛が付いたような重い腰を上げて、HDMIケーブルの改造に取り掛りました。


システム納品から半年後、白須さんと長谷川さんが来宅された時に、皮膜を剥がして直接コアブリッドBを巻いたHDMIケーブルに感銘を受けました
今回はその再現を狙うのです。


と言う事で熱帯雨林に注文したのがワイヤストリッパー。

実家に居た時、自作ケーブル等作成するときに使っていたものがあった筈なのですが、実家でもこちらでも見つからず。
ひょんな事からひょっこり出現する可能性も大ですが、そんなの待っていると、猿に先を越されてシェークスピアを書かれてしまいます。
早速届きましたよ。
深夜にAVラックをうんこらしょっと移動させ、HDMIケーブルをLX91とVSX-819Hから引っこ抜きます。
ケーブルは既に白須さんによってサンダーロン・テープでぐるぐる巻きされ、除電処理されています(トップ写真)。
このテープを一旦剥がし、ワイヤストリッパーでケーブル皮膜を剥がし、先に剥がしたサンダーロン・テープを戻して除電処理能力を高め、耳に付く付帯音を減らそう、というのが目的となります。


サンダーロン・テープ剥がしは、予想通りというか、結構難儀でした。
というのは両面テープがケーブルにがっちり付いていて、殆どフェルトだけ剥がす事になってしまったのでした。
さすがに両面テープ再利用は難しかったか。
ケーブルにべったりとテープが残ってしまいました。
まぁでも、ワイヤストリッパーでケーブル皮膜を剥がしてしまいましょう。


と、ここで急ブレーキ。
ケーブルの直径とワイヤストリッパーの穴径が合わなさそう…
って、買う時に確認しろよなと自分に突っ込みつつ、取り敢えずえいやでやってみます。
やはりケーブルが太かった。
芯線を傷付けないように…と思っていたら、網網出現。

げ、まさかこれが芯じゃないよな…って、HDMIケーブルの構造をすっかり忘れていたのでした。
網網の中にさらに皮膜があり、その中に色分けされた糸のように細いケーブルが複数本あります。

網網も剥がしてサンダーロン処理するかどうか、一瞬考えましたが、剥がすとケーブルの強度が気掛かりですので、ゴム被膜だけ剥がす事にしました。
で、結局カッターナイフとニッパー、ラジオペンチを使って、2-3cmおきに縦に裂いたケーブルを剥がす作業をちまちま続けます。
もちろん、芯線を傷付けないようにしましょう。
これが思ったよりも時間が掛りました。
音楽でも聴きながら…と思ったら、音楽CD再生に必要なケーブル加工をしているのを想い出して苦笑。
まぁ、低域不足でもアナログ出力で音は出ますけれどもね。

ふう。
無事に裸に剥きました。
これにサンダーロンテープを巻く訳です。


サンダーロンに両面テープを貼ります。
これをぐるぐる巻きましょう♪
思っていたよりも綺麗に巻けました。


これも白須さんの手本が事前にあったからですね。
無事に完成です。


機器背面に直巻きサンダーロン処理HDMIケーブルを接続。

音が出るのを確認してからラックを戻し、さてCDを聴いてみましょう。
聴いたCDはスティングの『ナッシング・ライク・ザ・サン』、スティーヴ・ウィンウッドの『クロニクルズ』、ピンク・フロイドの『光〜PERFECT LIVE!』と、3枚の高音質CDです。
前者は高域が目立ち、後者は高域抑えめ、でもパーカッション等低域が目立つソフトです。
特に前者は付帯音がやや耳に付いて気になっていました。


試聴結果。
スティングは耳に付く音が減りました。
かなり聴き易くなっています。
でもシンバルやハイハットの音もばっちり。
むしろ解像度が上がった?
聴いていて気持良い音になっています。
スティーヴ・ウィンウッドはヴォーカルの録音レヴェルが低く、演奏の録音レヴェルが高いので、やや音量を上げました。
あれ、こちらは高域が目立つような音に変化。
いえ、中域、低域もきちんと出ているんですが、「あれ、高域も以前よりはっきり聴こえるぞ」。
気のせいなのか??
フロイドはデイヴ・ギルモアの泣きギターが気持ち良い。
これはクセになりそう。


元々サンダーロン処理されていたケーブルですから、何も無いところに除電処理して落ち着くまで数日…とは違うと思っています。
ですから数日経っても激変はしないでしょう。
そうすると現段階での評価としては、皮膜上に巻いていたときよりも解像度が上がるという嬉しい結果になります。
これはここ数日、聴き込む価値がありそうですね。