days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

新旧歌姫を聴く


先日の一泊旅行の道中で聴くべく買ったCDがこちらでした。
1枚がマドンナの『セレブレイション』輸入盤。
もう1枚がレディー・ガガの『ザ・フェイム』国内盤。
早速リッピングしてiPodに入れ、移動中に聴きました。


マドンナのベスト盤は以前から欲しかったのです。
今更アルバムはなぁ…と思いつつ、ベスト盤は1枚ものだとどれも物足りないですし。
収録曲を見ると、あれも無い、これも無い…となるのが常でした。
しかし今回検索してみると、2年前に出た『セレブレイション』2枚組が文字通りベストかな、と思いました。
もちろん、抜けている曲もたくさんあるのですが、まぁ致し方ありません。
リマスターが使われているようですし、音質もそこそこ期待出来そうです。
それにしても彼女ほど長い間、ずっと成功し続けている歌手もいないですよね。
やはりあの声が良いのでしょう。
通りが良く、耳馴染みが良い声。
それと巧みなセルフ・プロデュース能力。
常に貪欲に前進する意志の強さを感じます。


もちろん、このベスト盤は名曲揃い。
殆どが知っている曲ばかり。
そうだよね、こんな曲あったよね、と感慨にふけるのも良ければ、未だに通用する曲のパワーを再発見したり。
マドンナ入門盤にも良いのではないでしょうか。


レディー・ガガはいきなりデヴューから大型新人扱いでした。
シンガーソングライターとしての能力だけではなく、マドンナとは別のセルフ・プロデュース能力が話題ですね。
奔放な言動がとかく話題に絶えませんが、その実地に足の着いた生き方も人気がある理由だと思います。
また、我が家のホームシアターをインストールして下さったアークスの白須さんのブログに、2ndアルバムについて触れられていたのを覚えていたのです。

エレクトロニカ風の元気のでるポップス
久々に聞くエレクトロニカですが、大ヒット・アルバム、ゲテモノではなく普通のポップスとして楽しめます
Fレンジ・Dレンジが狭いため、圧倒的大音量再生が可能、SPを気にすることなくガンガン行けます
6100でも怖くなるほど大音量が可能
音は緻密で情報量は特大、逆相成分が上手く使われ、音に取り囲まれて面白い(サラウンド!)
ハードでゴムに包まれたハンマーのような打ち込み低域で腹を突き上げられます
ハイスピード・ウーハーが欲しくなりますよ
お持ちのシステムの実力が暴露されます
サウンドマニアにお奨め、除電チェックにも最適

ほら、聴いてみたくなったでしょう?
でも知っている曲が幾つか1stにあり、そちらから聴いてみたかったのと、1stも音が良いかもという期待も込めて、今回の購入となったのでした。


アルバムを聴いてみると、音楽自体は今風のアレンジなものの、メロディラインがしっかりしていてどこか懐かしささえ漂う。
流麗なメロディが印象に残るバンドだったクィーンの名曲、『ラジオ・ガガ』が芸名の由来ですから。
1980年代に『ベストヒットUSA』で洋楽の洗礼を受けたこちらにも響く、キャッチーな歌が楽しい。
歌詞の内容は大した事はありませんが、これも売れる為の戦略と見ました。
ゲイ排斥に反対する運動や先の東日本大震災での来日など、日頃から色々な活動に熱心な彼女の事。
いずれプロテスト・ソングも書きそうですね。


さてどちらも帯電防止剤アンチスタ Hをディスク及びプラケースに塗布し、コンパクト除電器でも除電を行った上で聴いてみました。
予想以上に音質が良い。
それでもマドンナの方が曲によっては高域が耳に付くものもありましたが、中域主体の音は全体に良好と言えましょう。
レディー・ガガの方は、超高域の類は無く、こちらも中域中心の音作り。
耳障りが良いので、結構音量を上げてしまいたくなります。
どちらも困るのは、ダンス系のビートの効いた曲になると、重低音のバスドラムがかなりドコドコ鳴る事。
聴いていて気持ち良いのですが、深夜に音量を上げると近所迷惑ならぬ家庭内迷惑になるのは必至です。
家族が不在の場合に音量を上げてみたら、結構上げても破綻無く聴かせてくれますね。


両者に言えるのは、一般家庭ではこのサウンドを堪能するのは難しいのでは?という事。
どちらも大音量が可能でないと、中々醍醐味を味わえないのではないでしょうか。
ウォークマンやラジカセで音楽を聴くのが一般的となった1990年代以降、特に邦楽では音質の悪いポップスが幅を利かせています。
もちろんこの2枚も、インナーフォンやヘッドフォンで聴いても丁度良いミックスにもなっているのでしょう。
でも単にそうじゃない、きちんとこだわった音作りになっていると思います。
どちらのアーティストも、単に売れれば良いのではなく、良質な体験をリスナーに与えようという意識があるのではないか。
そんな事も思ったのでした。


Celebration

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ザ・フェイム

ザ・フェイム

ザ・フェイム-デラックス・エディション-(DVD付)

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Fame

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