days of cinema, music and food

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台風15号、関東直撃とその余波


明らかに台風が来るし来客も無いしで、ジーンズ出社した日でした。
3.11.以来の帰宅困難者を出したこの台風。
私もその影響を免れませんでした。


13時。
職場のある14階フロアから観ていても、敷地内の雑草が強風でなぎ倒されているのが遠目でも分かります。
こりゃまずいんじゃないか。
絶対に電車が止まるよ。
そうなったら帰れないな。
社内では「所定就業時間終了後、速やかに帰宅願います。」などと寝ぼけたメールが総務から来ています。
電車が止まる前に帰路に着くか、あるいは遅い時間まで残るかでないと、大変な事になるのは火を見るより明らか。
早めに退社して子供を迎えに行く場合については、「学校・保育園等からの子どもの引き取り要請等により、私用で所定就業時間内に帰宅する場合は、自己都合として午後半休を取得願います。」とありました。


大企業らしく、相変わらず非人情ですな…(-_-;)
皆、悪態をついています。
やがて「職場の幹部社員の裁量で帰宅しても良い」という放送が入りました。
このとき、所属部署の幹部社員は研修で不在、その上の幹部は打合せで不在でした。
さらにその上の大ボスは在席して面識もあったので、そこまで行って早く退社させないと大変な事になりますよ、と進言しておけば良かった、と後悔する事になります。
危機管理において、最大リスクを考慮して早めに行動するのが先決です。
単なる指示待ちではいけません。
今回のミスはそれですね。
もっと騒げば良かったです。


そうこうする内に、14時42分に強風により小田急線が止まったとTwitterで知ります。
こうなれば、普段から横風に弱い最寄り路線も止まるのは時間の問題です。
娘の迎えがどうなるやら分かったものではありません。
15時10分頃、ようやく施設長の帰宅促し社内アナウンスが流れました。
聴いた途端にPCを落とし、脱兎の如くエレベータで1階ロビーに降りました。
すると余りの暴風雨により、外に出られない人と警備員でごったがえしています。
入口にいた警備員に訊くと、正門までマイクロバスが運行する事になったとか。
幸いにも第1便に乗れましたので、正門から10メートルにある駅に通じている屋根付きスロープまで少し濡れただけで辿り着けました。
駅ホームまで転ばないように気を付けながら速足で行くと、丁度電車も到着です。
これも運が良かったです。
この何分か後には電車が止まる事になるのですから。
途中駅で乗り換え、田園都市線もすぐ来てラッキーと思いきや、幸運も長くは続きませんでした。
保育園最寄駅まであと2つというところで、車内アナウンスが。
「強風の為、○○駅で停車します。」
この後、夜まで電車は動かなかったようです。


1つ先に進んだ○○駅で電車が停車すると、また脱兎の如くタクシー乗り場に。
外は激しい風雨で、傘を斜めに差していてもジーンズが濡れて来ます。
前から15人目くらいで並んでいましたが、タクシーはなかなか来ないし、皆、相乗りしいないので1人1台ずつの配車となるしで、列の消化がやたら遅い。
あと2人で自分をいうときに、業を煮やして「△△駅まで行きますが、どなたか相乗りしませんか!」と大声でどなると、母娘連れのお2人が挙手されました。
それに感化されてか、私の前に並んでいた男性も相乗り募集をし、3人程が一緒に乗る事に。
無事にタクシーに乗れたのは、風雨にさらされてから30分後でした。


道路は物凄い混雑でした。
目的地が隣駅だったから良いものの、少し距離があると渋滞にはまったのは確実でしょう。
普段使っている駐車場前で停めてもらい私は途中下車、料金は感謝された母娘さんによって拒否され、結果的に無料でタクシーに乗れました。
自分の車に乗り換えて娘のいる保育園へ。
レインコートを着せて先生にさよならをし、抱っこして車に乗せます。
私は既に全身ずぶ濡れ。
自宅駐車場に車を停め、抱っこした玄関前に娘を置くと、丁度強風で飛ばされそうに。
いやはや。


夕方早い時間帯に娘を迎えられて良かったです。
妻もこの日は都心からタクシーで無事に帰宅しましたが、この日は数多くの帰宅難民者を出しました。
Twitter上では友人らも何人かがそのような目に遭ったようです。
一方、小さいIT企業だと、お昼早々には退社させたところもあるとか。
先の震災もそうですが、大企業だとどうも動きが鈍い。
少しでも早い動きにさせるのは、自分自身も早く動かねば、というのが経験値となったのでした。


翌日。
妻はたまたま休みだったのですが、隣家から庭木のコニファーが倒れかけていると苦情があったようです。
急いで庭木屋さんに連絡を取ると、同様の問い合わせが多いとか。
そこで実地検分して緊急度が高いと作業してもらう事になりました。
一目見た庭木屋さんは、即作業を開始。
上部を切断し、支えを追加して補強してくれました。
出費がぁ。




しかも愛車アウディもよもやの床上浸水。
我が家は勾配のある坂の途中で、車は駐車場内で縦列駐車しています。
その際、車前部を坂上の方に、車後部を坂下の方になるようにしています。
そうしたら余りの暴風雨だったからか、エンジンルームから浸水して後部座席床に水たまりが出来ていました。
雑巾を何枚も使って水を吸い取り、絞って捨てると繰り返して一息。
今までこんな事は無かったのですが、2週間後の大雨後もやはり浸水していました。
どこか壊れたのでしょう。
さらに助手席床にあったカーナビのコネクタボックスがショートしていて、カーナビが使用不能になっていたのです。
後日修理見積もりを出したら、その額7万円。
そもそも車も修理の必要がありそうですし…
さらなる出費がぁ。


台風の残した傷跡は、我が家の家計にも大きく響いたのでした。