days of cinema, music and food

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Fast Five


ワイルド・スピード MEGA MAX』先行上映を、南町田にあるグランベリーモールの109シネマズで鑑賞。
お目当てはもちろん、IMAX上映です。
3連休初日の秋分の日、金曜15時50分からの回は、341席の劇場は4割の入りでした。


アメリカを脱出してから、ドミニク(ヴィン・ディーゼル)と妹ミア(ジョーダナ・ブリュースター)、元FBIのブライアン(ポール・ウォーカー)は、潜伏先のリオデジャネイロで、走行する列車から高級車を強奪する仕事を引き受けます。
しかしその事件がきっかけで、地元の大物レイズ(ヨアキム・デ・アルメイダ)を敵に回す羽目になります。
ドミニクは、レイズが警察署内の金庫にしまってある資金源を強奪する計画を立案。
これで最後の仕事だと、かつての仲間達を呼び寄せますが、キナ臭い動きを察知した連邦捜査官のホッブスドウェイン・ジョンソン)も彼らの後を追撃して来ます。


適度に突っ込みを入れながら楽しめる、超派手派手娯楽アクション大作です。
私と妻にとっては、第1作以来のシリーズとの再会でしたが、多少老けた面子に違和感も無く、カーキチ映画からカーキチ強盗映画への路線変更は吉と出ました。


いや実際、第1作より面白い。


細かい事は言うなよとばかりに、ジャスティン・リンの演出は10分に1度アクションを入れるサーヴィス精神全開。
雑も大味な個性さとばかりに、豪快に笑い飛ばすかのような作りになっています。
特に、そこまでやるかの荒唐無稽な大破壊アクションつるべ打ちのクライマクスは、一見の価値があります。
あんなの、実際にやったら軽く100人は死んでいそうですが。
これはもう、スクリーンの大きな劇場で、耳を聾する高音質の大音響で能天気に観るべき作品です。


脇役キャラも含めて、過去のシリーズのメンバー総登場というのは、このシリーズ全作を見続けて来た人には嬉しい事でしょう。
こればかりは、途中を観ていなかったのを後悔しました。


主人公ら頭も身体も筋肉マンを追撃する新キャラは、当然ながら筋肉マンだよ、と配置されたザ・ロック様が素晴らしい。
キャラが立っていて魅力的で、このシリーズに相応しいものでした。
ムキムキ坊主同士のタイマン場面もちゃんと用意されています。
この人の映画を観るのも久々ですが、性格俳優もイケるのではと思いました。


しかしこのシリーズ、原題がどうにも首尾一貫していなくて面白い。
シリーズ第1作目『ワイルド・スピード』は『The Fast & Furious』、第2作目『ワイルド・スピードX2』は『2 Fast 2 Furious』、第3作目『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』は1番詰らなくて『The Fast and the Furious: Tokyo Drift』、第4作目『ワイルド・スピード MAX』は第1作目から冠詞を取った『Fast & Furious』。
本作に至っては『Fast Five』…って、『オーシャンズ11』『オーシャンズ12』…みたいに、意味無し番号が続いて行くんでしょうか?
まぁ一応第5作目だからというのは分かるけど、本当にそれだけ??と勘繰りたくなりました。
でもエンドクレジット後の後日談は、明らかにシリーズ続行を示唆しています。
邦題も『MEGA MAX』なんてしてしまって、この次はどうするのだろうか、といらぬ心配もしてしまいました。


因みに一緒に観た妻の上映直後の感想は、「皆老けたねー。女の人(ジョーダナ・ブリュースター)は肌荒れてたよー。金髪の人(ポール・ウォーカー)も前はお兄さんだったのに、おじさんになってた。ヴィン・ディーゼルも顎の下に肉付いてたし…。ロックだけあんまりかわんなかった。」。
キビシー (-_-;