days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

"The Bourne Spremacy" on Blu-ray Disc rewatch


今夜は『ボーン・スプレマシー』(以降、『2』)BD鑑賞でした。
そう、先日のボーン・アルティメイタム』(『3』)に続けての鑑賞。
先に第3部を観てから逆回転という、我ながら珍しい趣向です。
このシリーズ、2-3年に1度は3作通して観るのですが、逆は初めて。
まぁ、普通はそういう見方はしないでしょうからね…。
BDで観るのは2年半振りでした。


先日同様に、現行システムで通して観るのは初めてになります。


この『2』は初見では全編にみなぎる緊張感で大興奮したものだし、大傑作だと思ったもの。
無論、DVDやBDを購入して見返す度にその評価は変えていませんでした。
ところが、何と『3』を先に見るとのんびりして見えるというのに驚いてしまいました。
どう見ても普通のアクション・スリラー映画に比べてハイテンポ、ハイテンションなのにも関わらず、です。
いやいや、改めて観ても、緊張感を持続させる神経症的な細かい編集だって凄いのですよ。
なのにのんびりしていると思ったのは、それだけ『3』のハイテンポ、ハイテンション振りが物凄かったという事なのでしょう。
あっちは殆どビョーキの域に達しているのでしょうね。


気付いたのは、『3』では各国間を含めた移動場面が殆ど無かったのに対し、こちらは移動場面が多い事。
それもまた『3』に比してテンポを落としているように見えた原因なのでしょうう。
『3』は緊張感ある事象だけひたすら追っていて、移動などという「無駄な」場面はバサバサと削ぎ落とされていましたから。
こうなると第1作『ボーン・アイデンティティー』などはもっとのんびりしている訳ですから、牧歌的に思えてしまうかも知れません(^^


無論映画は傑作で、追われる者が追う者を逆に追い詰めて行くという、逆転の構成が抜群に面白い。
劇中で都合の良い「目撃」場面があるのが気にはなりますが、そんなの些細な問題として片付けてしまいましょう。
ポール・グリーングラスのパワフルな演出に圧倒されましょう。
ジョン・パウエルの音楽がドラムンベースを織り交ぜていて面白かったです。


BDとしての品質ですが、画・音の解像度、音の瞬発力など、明らかに『3』の方が良いです。
クライマクスの激走カーチェイス場面、トンネル内での金属がこすれる音には、思わず驚きましたが、全体的には『3』の激烈サウンドの翌日では分が悪かったです。
製作が空いた3年の間の差が色々と出ていて興味深いものでした。


さて『ボーン・アイデンティティーBlu-rayですが、職場の同僚に『エグゼクティブ・デシジョン』と一緒に貸し出し中。
そう、面白い映画布教活動中です。
返却されてから観るのを楽しみにしましょうか。