days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

"Paul" / ランチ@ラ・ブランシュ


この日は元々会社も停電予定日だったので出社予定も無く、しかし幸いにも年末年始出社にならなかったので、元々の約束通りに妻と映画、食事をしました。
娘は実家の母にお願いして預け、渋谷に出掛けます。


まずは映画『宇宙人ポール』鑑賞しました。
木曜朝10時20分からの回、渋谷パルコ内の劇場シネクイントは4割の入り。
まずまずの入りでしょう。
この映画、公開規模は小さいですが、評判の良さも手伝って、興行的にはそこそこ頑張っているのではないでしょうか。


英国からアメリカにやって来たSFオタクのグレアム(サイモン・ペッグ)とクライヴ(ニック・フロスト)の中年2人組。
サンディエゴのコミコンを出発点に、SF/宇宙人ネタのツアーをしていたところ、本当の宇宙人に遭遇してしまいます。
数十年前に墜落してからアメリカ軍の施設エリア51に拉致されていた彼=ポール(声:セス・ローゲン)は、陽気なリトル・グレイでした。
すっかりアメリカナイズされていたポールにいささか幻滅する2人でしたが、施設を脱走して来て追われるポールを、2人は匿いながら仲間との集合場所まで逃走します。


マニアックなSF好きも、そうでない普通の映画好きも楽しめる爆笑SFコメディでした。
英国人から見たアメリカは、同性愛(男2人旅なのでちょくちょくゲイを勘違いされる)に不寛容で、進化論よりも宗教を信じる暴力的な人々が居る国です。
でもポールは理想化されたアメリカ人そのもの…という皮肉が面白い。
要は映画やTVに出てくる気の良い如何にもな「アメリカ人」などどこにもいない…というある意味辛らつな視線が英国らしいのですね。
でもその不寛容さを笑えるアメリカ人もある意味リッパでしょう。
監督のグレッグ・モットーラ以下、スタッフもキャストもアメリカ人が多いのですから。


細かいSFネタ、特に『スター・ウォーズ』や『未知との遭遇』、『レイダース』といったジョージ・ルーカススティーヴン・スピルバーグ作品へのオマージュも多くて笑えます。
ステーキハウスでのバンド演奏の音楽がカンティーナ酒場の曲だったり、スピルバーグも声で出演したりで、にやにやしてしまいます。
しまいには、終盤に異星人相手に戦って来た大スターも登場。
あぁ面白かった。
臨席で妻があちこちの場面で大爆笑しているのを見て、やっぱりコメディ映画は何人かで、もしくは劇場で観るものだと改めて思いますね。


大傑作とかではないかも知れませんが、まず映画として良く出来ていると思います。
お薦めです。


映画の後は予約していたフランス料理屋ラ・ブランシュに行きました。
ここは初めての店でした。
評判がとても良かったので、妻にも喜んでもらえるだろう、という算段でした。


12時半からの予約だったのに、劇場を出たのがそれに近かったので道中、店に電話を入れたところ、「ごゆっくりいらして下さい」との対応でした。
これだけで安心出来ますね。
到着すると店内は20席程でしょうか、全て満席でした。


















コース自体は1人7千円くらいだったのですが、チーズ盛り合わせを付けたり、ワインを結構飲んだりしたので、良い金額になっていました(^^;
フレンチのランチはかなり久々でしたが、これは質・量共に大満足です。
先に電話対応して下さったフロアマネジャーと思しき方のサーヴィスも、途中で挨拶に出ていらした田代シェフの料理も文句無し。
いやぁ、素晴らしかった。
ウェイターのお兄さんはちょっとたどたどしくて、バイトだったのかな?
少々ハラハラしましたが(^^;
それでもここはまた是非、来たいです。


ご馳走様でした。

  • ラ・ブランシュ
  • 住所:東京都渋谷区渋谷2-3-1 青山ポニーハイム 2F
  • 電話:03-3499-0824

ラ・ブランシュ

食べログ ラ・ブランシュ


…と、映画も料理も満足して機嫌良く帰宅。
娘が居ない間にちょっとのんびりと…と思っていたら、あれれ。
妻も私も家の鍵を忘れてしまったようだゾ。
実家に電話し状況を伝え、娘の夕食後に連れて来てもらう事になってしまいました(T-T)
タリーズ・コーヒーに寄ったりしましたが、母が来る前に玄関前で待っていたら、それが寒かったです。
コートの下は妻は薄着だったので、私のコートを半分かけたり。
近所の人が通る度に説明してしまう羽目に。
こんな顛末は想像だにしていませんでしたが、ま、これもまたお笑いという事で(^^;