days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

白須さん、来宅 / "Real Steel"


先日、クリスマスのイルミネーション用にホームシアターでDVD-VIDEO『スノーマン』の投射を行ったときの事です。
あれ、このところBARCOの三管プロジェクターCine7に灯りを入れていなかった間に、画がずれずれになってしまったようです。
かなりずれているので、素人の私では無理無理。
軽いずれならば調整出来ますが、盛大にずれています。
まぁ道路から軽く見る分には問題なかろうと放置していましたが、年末年始はシアターでの時間も何とかして取りたい。
思い起こせば、先月初頭の除電オフ会では、ステンレスたわしでの除電に驚嘆しました。
そのとき、除電でずれてしまったHD映像入力の調整はしてもらいましたが、DVDは調整してもらっていませんでした。
そこでアークスの白須さんに電話を入れ、DVDの入力がずれているので調整してもらいたい旨、お願いしました。


朝来て頂くと、「ほぉ〜、これは」と白須さん。
「何かBDを再生してくれますか」と言われたので、手近の『ザ・フライ』をかけると、これもずれています。
おやおや、DVDだけでなくBDもだったのですね。
という訳でずれを調整してもらいました。
「まさか除電効果じゃないですよね…」と私。
「いや、除電だと思いますよ。」と白須さん。
「多分、先月の除電が劇薬で効き過ぎたので、そのゆり戻しとかあったんじゃないですかね」。


ちょくちょく白須さんに会っているからか、人見知り娘もまるで大丈夫(^^
気になるのかシアターにやってきて画を見ています。
調整用に私が『スノーマン』を再生からか、格子模様の合間にアニメが投射されると、白須さんに話しかけていました。
「ゆきだるまさんは、ゆきといっしょにくっついて、とけてしまうんだよ」等と話しています。
白須さんは「ごめんね、もうちょっと待ってね」と笑いながら調整して下さいました。


途中でリモコンが効かなくなった場合の方法を伝授してもらいました。
電池はある筈なのに動かない場合、金属製挟みの両刃を電池ケースの電極2つに同時に当てると、ショートさせて再び動く場合があるのです。

機会があったらお試し下さい。


それにしても『ザ・フライ』の画は、とても素直で自然な発色。
見ていて安心出来ますね。
最近のハリウッド映画はこうじゃないものなぁ…なんて話も出ながら、最近各AV誌で絶賛されている2K、4Kのプロジェクターについて訊いてみました。
「私だったらまだ買いませんね」と即答の白須さん。
出たばかりで機械が安定せず、バグばかりの可能性が高い。
そんな面倒なのは買わない、という事でした。
お金持ちのお客さんがいたら売るかどうかという話については、「安定しているかどうかも分からない機械を売ると、こちらの信用問題になるので売りません」という、至極まっとうな回答でした。
また、クリスマス3連休の間にアークスで開催された試聴会は、3日目、えびパンさん独りだけというのもあって「大変でした(笑)」との事でした。
数時間にも及んだとの事で、きっとえびパンさん独演会になっていたのでしょう。
ちょっとえびパンさん、Facebookとかで発表してくださいよ!(^^


そんなこんなで白須さんに調整してもらった結果、かなり満足の行く画が出ました。
ありがとうございました。


さて夜はレイトショウに出掛けました。
わざわざ年の瀬に…とも我ながら思いますが、実はワーナーマイカルのスタンプ・ラリー、6本観ると1本タダのスタンプを今月末までに埋めないと、そのタダが出来ないのですね。
あと1個で埋まるので、無理くりして出掛けました(^^;


観たのは『リアル・スティール』です。
金曜21:05からの回は20人くらいの入りでした。


人々の格闘技への暴力嗜好のエスカレートにより、人間同士のボクシングが禁止された近未来。
元ボクサーのチャーリー(ヒュー・ジャックマン)は、ロボット同士の格闘技に自前のロボットを出場させ、何とか食いつないでいる日々を過ごしていました。
そこへ元恋人の死去を知らされ、自分の11歳の息子マックス(ダコタ・ゴヨ)を一時的に預かる事になります。
マックスが廃棄所で偶然見つけたポンコツの旧式ロボットATOMは、スパーリング用として製造されたロボット。
だが打たれ強く、俊敏なATOMは、地方のドサ周りを連戦連勝で勝ち進むのでした…。


父と子のボクシング映画『チャンプ』(未見です)か、はたまた『ロッキー』かという、良く出来たスポーツ映画の変種です。
父と子の物語ですが、この父親がロクでもない負け犬。
頭よりも行動が先とばかりですが、やる事なす事失敗ばかり。
借金も各方面から多いようです。
何しろ元恋人の姉夫婦に、マックスの親権を何万ドルかで売ってしまうのですから。
でも息子の存在によって、徐々に父親らしくなっていく…というストーリーに、スポ根サクセス物語が上手く融合しているのがミソです。
劇場内は涙腺を刺激されていた人々が居ましたが、私はまるで感動もしなかったけど、それでも終幕は爽やかで良かったと思いました。


場面を盛り上げるショーン・レヴィの演出も悪くないし、アクションも『トランスフォーマー』シリーズとは雲泥の差。
何がどうなっているのか具体的に分かるので盛り上がります。
ヒュー・ジャックマンはダメ男を好演していました。
もっとも、自堕落な生活をしているにしては、シェイプアップされ過ぎだろう…という違和感はありましたが。
前半はデブデブゆるゆる、後半は肉体改造でロボットに…となったら別の映画になってしまうか。
マックス役ダコタ・ゴヨも達者でしたね。


興味深いのは悪役の不在です。
チャーリーをこてんぱんにする仇敵も、あるいは終幕で戦う事になる最強ロボット・ゼウス率いるチームも、そんなに悪いとも思えませんでした。
どうせなら、卑劣極まりない悪党を出して来てもさらに盛り上がって良いように思えますが、そうしなかったのはディズニー製ファミリー映画だからなのでしょうか。
ともあれ、ATOMには出生の秘密が何やらありそうだし、続編製作も決定したそうだから、続きは楽しみに…という事かも知れませんね。
小道具もちゃんと近未来っぽく、SFとして楽しめました。
ロボットのVFXはかなり高度で凄いです。
これもお薦めお正月映画。
尚、劇中にはXbox 720なるシロモノの看板も登場して、ニヤリとさせられました。


レイトショウ帰り。
駐車場で若い女性同士がこちらをちらと見て微笑んでいました。
俺ってイケてるのかな?やっぱり?等と寝ぼけた事を思って帰宅後、歯磨きするので鏡を見たら、娘の言いなりな妻にゴムで前髪を結ばれていたままなのに気付いたのでした…(T-T)ノ