days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

Men in Black III


有給を取って久々に妻と平日の映画鑑賞となりました。
観たのは『メン・イン・ブラック3』3D版です。
平日月曜朝10時からの回は15人程の入りでした。


地球上には宇宙から来たエイリアンが大量にいて、人類と密かに共存していました。
トラブルを監視し、収集する黒装束の極秘機関メン・イン・ブラックのエージェントJ(ウィル・スミス)とK(トミー・リー・ジョーンズ)でしたが、ある日Kの存在がこの世から消えてしまいます。
犯人は40年前にKによって逮捕された、極悪宇宙人ボグロダイトの囚人ボリスです。
脱獄した彼はタイムトラベルにより過去に戻り、Kを殺害したのでした。
しかもボグロダイト星人が大挙地球に押し寄せ、総攻撃を開始します。
防御システムは40年前にKが設置したもの。
それが無ければ地球は侵略されてしまいます。
人類を救うには過去に戻って、K殺害を阻止しなくてはなりません。
40年前に戻ったJは、若きK(ジョシュ・ブローリン)に会うのですが。


メン・イン・ブラック』(1997)は柏で、『メン・イン・ブラック2』(2002)は渋谷パンテオンで共に妻と観ていますが、どちらもスミスとジョーンズの主役2人の組み合わせと、リック・ベイカーによるユーモラスで奇妙なクリーチャーが見ものという程度の、ゆるいSFコメディとの認識でした。
ですからこの3作目にしてここまで化けるとは、予想外の嬉しい驚きでした。
妻も軽く楽しめて良かったと満足した模様です。
ハリウッド大作の中でも、こういう軽く楽しめてそれなりに満足感を得られる映画って、中々貴重な気がします。
毎回満腹感を得られなくても良いから、この様に中身も伴っていると嬉しいのですが。
本作の場合は話が面白いし、適度にグロな笑いもある演出も良いし、それに若きK役ジョシュ・ブローリンが最高でした。
ホントにトミー・リー・ジョーンズにそっくりと思わせる瞬間もありましたけれども、単なる物真似になっていません。
歳食ってから無表情、仏頂面のKが、若き日々は必ずしもそうでないとの人間味が味になっていて、感動ですらあります。
脚本は終幕に泣かせる展開を用意してこれも驚きでしたが、残念な事に何故仏頂面になったかの説得力は薄かったように思えます。
まぁここら辺のツメの甘さもこのシリーズらしいと言えばそうですね。


スミスはかつて好きなスターだったので見ていて楽しいけど、昨今はちょっとナルシスティックな感じも漂っている気がします。
これもスターの特権でしょう。
そのスターパワーも、完全にジョシュ・ブローリンに食われていました。
それだけブローリンは素晴らしかったのです。
ジョーンズは序盤と終幕に顔を出す程度でした。


3D効果は余り期待しない方が良いです。
1番飛び出すのは冒頭のパブロ・フェローによるお馴染みの手書き風タイトル・デザインくらい。
タイムトラベル場面は効果あったかもですが、既にその頃は余り意識しないで観ていたなぁ。
シリーズお馴染みのリック・ベイカー出演ですが、こちらもメイクしていても比較的分かりやすい役でした。
でもメイク担当としてクレジットが無かった気がするので、本当に出演だけなのかな???