days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

"The Girl with the Dragon Tattoo" on Blu-ray Disc


ドラゴン・タトゥーの女Blu-ray Discを発売日の到着早々に鑑賞しました。
発売日もしくは到着日早々の鑑賞は我ながら非常に珍しい(^^;
それだけ楽しみにいていたって事ですね。
劇場公開時に書いたレヴューはこちら。


拙blogでも散々紹介しています。
ドラゴン・タトゥーの女」で検索するとたくさん出て来ます。


というか劇場公開からわずか4ヶ月で出たんですね。
内容は高評価だったにも関わらず、日米共に製作・配給元のソニーが期待していた程にヒットしなかったのです。
でも第2・3部もデヴィッド・フィンチャーに監督してもらいたいもの。
主演2人のダニエル・クレイグルーニー・マーラは契約済みとの報道がありましたが。






気になっていたボカシは1箇所だけあって非常に残念だけど、それ以外はほぼ満足の高画質&高音質でした。
デヴィッド・フィンチャー作品ですから安心ですね。
HD撮影だけに家庭用再生機器との相性も良かったです。
特に昼間の屋外はさすがに解像度高い。
これが気持ち良い程でした。
暗部も情報量ばっちり。
屋内の場面は殆どが薄暗がりなのに、ダニエル・クレイグの無精髭など、ディテールが凄い。
遠景も美しい。
でも監督がデヴィッド・フィンチャーだから、屋外ショットが映る度に、「ここはCG修正?あすこもCG修正?」と余計な事が気になるのでした(^^;
今更ながら映画館向け、大画面向けの構図ばかりで、これもまた映像派の監督らしい…というか「映画の画面」を知り尽くした監督らしい手腕で、安心して映画を見られます。


音も素晴らしい。
音圧も分厚く大音量向き。
冒頭のタイトルバックに流れる『移民の歌』の迫力たるや。
全体に中低域重視の音なので、深夜の鑑賞に注意しましょう。
低域漏れで家族から抗議が来かねません。
サラウンドは全体に地味ですが、これでもか状態で環境音が鳴っています。
フィンチャー作品常連のサウンド・デザイナーのレン・クライス、今回も良い仕事していますね。


無論、映画の内容も素晴らしいですよ。
ヒロインのリスベットが段々可愛く見えてくる不思議。
彼女に感情移入していくろラストが痛いので、思わず「ラストシーン来ないで」と思ったりしていたのでした。
今回の鑑賞で思ったのは、この映画のクライマクスがどこか、という事です。
ベッドで横になった2人、ルーニー・マーラ演ずるリスベットがとある重大な告白をする場面がそうでしょう。
ミステリ、スリラーの体裁を保ちながら、実はドラマが主眼なんだぁ、という印象が劇場公開時より強く思いました。
それと作品のそこかしこに挿入されたユーモアにも、あちこちクスリと笑えました。


今回はアマゾン限定スチールブック版を購入してみました。


パッケージデザインも含めて満足です。
写真集もカッコ良い。

ですが残念、売り切れなんでしょうか。
再プレスがあると良いですね。


さぁてと、特典ディスクにフィンチャーの音声解説も楽しみです。
その特典の物量攻勢も凄そう。
これは暫く楽しめますね。
映画の内容もBDとしての質もとても良いので、お勧めディスクです。