days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

Supremo(スプレーモ)銀座店


私は基本的にスーツで出勤しており、何年か毎に買い足しています。
同じスーツを着るのは週に1-2度、脱いでからはブラッシングをして埃を落とし、陰干ししてからクロゼットにしまうのは当然。
かようにかなり丁寧に着ているので、当然ながらどれも長持ちします。
それでも、さすがに十数年前のものはポケットや裾など擦り切れ始めました。
しかも黒い生地なので擦り切れた間から白い布地が見え隠れ始め、これはいかんという事になりました。
因みにこのスーツ、私が自分の結婚式に着ていたもの。
溝の口丸井で14年前に妻と一緒に買った6万円程のものでした。


ここ何年か、エルメネジルド・ゼニアのスーツがお気に入りです。
第1の理由はジャケットが身体にフィットするから。
国産物のジャケットが合わない身体になってきてしまいました。
理由は身体の厚みです。
国産メーカーのでもスラックスは全く問題無いのですが、胸回りがまるで合いません。
うーむ、面倒な…
海外ブランドのでも型紙の違いの為もあって、身体に合う・合わないがあります。
結構店を探し歩いてようやっと出会えたのがゼニアでした。
元々は生地メーカーとあって生地が素晴らしい。
その上で身体に合っているとあれば、ここにするしかありません。
難点はやたら高い事です。
特に子供が生まれてからは買えなくなってしまいました。
そこで妻が探して来てくれたのが、今回伺ったテーラーメイドのこのお店だったのです。


銀座まで妻子を乗せた車を飛ばし、お店のある雑居ビルの真向かいの駐車場ビルまでカーナビをセット。
土曜朝は案外すんなりと行けました。
予定より早かったのですが、電話して入らせてもらう事に。
そうそう、このお店は予約必須なのです。
テーラーメイドで作るのは初めてなので、店内は興味津々に眺めさせてもらいました。
このお店の特徴はゼニアの生地を安く大量に仕入れ、広告費等の経費を削り、全体の価格を抑えている事。
お世辞にも広いとは言えない店内には、生地が何種類も飾られているものの、全体に簡素。
以外にも生地展示、顧客対応デスク、フィッティング場所しかありません。
そうか、よく考えたらここでは作らないよな。
対応して下さったTさんは若くハンサムとあって、娘の注目を浴びていました(^^


まずは生地選び。
今の時期に注文すると出来上がるのは9月初旬とあって、Tさんはスリーシーズン用のをお勧め下さいました。
が、夏季スーツは、例年、実質10月いっぱいくらいは着る場合が多い。
私としては来年も見越して夏季スーツを作る事になりました。
そこで夏季用の生地を選びます。
Tさんは色々とお勧めして下さいますが、迷ってしまいます。
生地はどれも素晴らしいものばかり。
デザインや光沢、手触り等、さすがゼニアです。散々迷って濃いグレイの、青い線が入った生地にしました。
うるさくなく、品も良い。
これならば秋口も問題無く着れるでしょう。

因みに写真と現物はかなり印象が違います。
本物の方がもう少し重厚で繊細な感じです。
絵画もそうですが、撮影は難しいですね。


次に各部のデザインを選択します。
袖のボタンは飾りか、本切羽か。
ボタンはゼニアのか、汎用品か。
外ポケット、内ポケットの形状はどうするか、等々。
家を建てるときに次々デザインを決定していくのを思い出しました。
結構楽しいものです。
こうしてオリジナルのもの、自分だけのスーツを作れるのですから。


次に計測。
実際に仮のジャケット、スラックスを身に着け、計測してもらいます。
このとき、裾はダブルかシングルか、等も決めました。
Tさんにすっかり慣れた娘も興味津々で、「なんではかってるの〜?」等とTさんにちょっかいを出していました(^^;
ジャケットはぴったりしたものではなく、ややゆったり目にしました。
ジムで運動していると、将来はまたキツくなる可能性もありますので…。
まぁそれにしても、十数年前に比べて胴回りも厚くなりましたけれどもネ。


参考にと、私のお気に入りのゼニアの夏季スーツを2着、持参しました。
Tさんはこちらもあちこちメジャーで計測していました。
相変わらず娘は質問攻め。
笑顔を絶やさずマジメに対応して下さったTさんには感謝です。
餌付けとして箱ごと頂いたチェルシー・ヨーグルト味もかなり効いたようですが(^^
というのも、甘いものが苦手な娘は、キャンディ類を最後まで食べた事が殆どありませんでした。
ところがこのキャンディは最後まで食べてしまったどころか、お代わりを幾つもします。
ひょっとして甘いものに目覚めたかな?
計測の間に、ここはどうしますか?と、細かい箇所についてもTさんから確認を求められました。
ナルホド、このこういう部品はこういう役割を担っていたのですね。
スーツの勉強にもなったのでTさんに感謝です。


さて仮縫いが来月上旬。
娘は「まだかえりたくない〜」と言っていましたが、さっさと引き揚げます。
Tさんからはビニル傘まで頂き恐縮しきりでしたが、御陰様で助かりました。
Tさん、ありがとうございました。
また来るのが楽しみです。

  • Supremo(スプレーモ)銀座店
  • 住所:東京都中央区銀座6-7-16 岩月ビル7階
  • 電話:03-6228-5755
  • 公式サイト:http://www.supremo.jp/