days of cinema, music and food

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The Expendables 2


エクスペンダブルズ2』をミッドナイトショウにて鑑賞しました。
ご近所のM田さんとご一緒させてもらいました。
先日の映画以来ですね。
公開初日の土曜24時からの回、観客は30人程度の入り。
中々注目度は高いようです。
男性率が90%以上でしたが… (^^;


バーニー・ロス(シルヴェスター・スタローン)をリーダーとする「消耗品」傭兵軍団は、CIAのチャーチ(ブルース・ウィリス)から半ば脅迫を受けて任務を請け負います。
アルバニアに墜落した飛行機からデータボックスの回収という簡単な任務の筈でしたが、ヴィランジャン=クロード・ヴァン・ダム)率いる武装軍団が突然現れます。
ボックスは彼らに横取りされ、メンバーの1人を殺害されてしまいます。
筋肉男どもの燃える復讐が、今、始まります!


副リーダーにジェイソン・ステイサムを配置するものの、ジェット・リードルフ・ラングレンら80年代アクションスターを配し、「最近のアクション映画はCGばかりだが、俺たちは生身でやってやるぜ!」と、アナクロなアナログ映画として大ヒットした前作。
無論、劇場では鑑賞済みです。
今度は永遠の能天気筋肉馬鹿ヴァン・ダムに、引退したチャック・ノリスまで担ぎ出し、前作でカメオ出演だったブルース・ウィリスアーノルド・シュワルツェネッガーまで銃をぶっ放させているという、筋肉大増量。
但しスライは監督から降板して脚本家の1人となったからか、微妙に雰囲気が変わりました。
監督は『コン・エアー』『将軍の娘/エリザベス・キャンベル』『トゥームレイダー』『メカニック』と、題材は面白いのに映画は詰まらないという、イギリスのサイモン・ウェスト
ウェストが監督なので事前の不安が的中したように、本作が前作から出来が後退したのは、「残虐で能天気な80年代調娯楽アクション映画の復活」に成り切れていないばかりか、脚本も粗いからでしょう。
しょうもないおっさん同士の掛け合いに笑い、無駄に残酷な描写に笑い、スタア登場の度に笑います。
上映時間も100分だしお手軽です。
でもチャック・ノリスには格闘技を披露してもらいたかったです。
ヴァン・ダム以外はゴツい銃を撃ちまくるだけで工夫が少ない。
前作では終盤に至っても各登場人物に丁寧に見せ場を用意していたのに対し、本作はその趣向は破棄されており、只ひたすら銃をぶっ放すだけになってしまっていました。
スライ対ヴァン・ダムのガチ勝負という見せ場もあるものの、案外盛り上がらないのも残念です。


そもそも、前作はデジタルアクション全盛の時代への反抗として、肉弾戦や銃撃戦があったのに、本作は全編をデジタルVFXが覆い尽くし、しかも出来も余り良くない。
え、それで良いんですか?
初志貫徹して欲しいですよ。
そこそこ楽しんだけれども、不満も多い映画なのでした。
因みに、一緒に鑑賞したM田さんは前作よりも面白かった!との事でした。
前作は自宅TVにてDVD鑑賞したら、暗くてよく分からなかったそうです。
ナルホド、確かにクライマクスも夜でしたしね。
見方も違っていて、それもまた面白かったです。