days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

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劇場公開時から約1年振りに鑑賞の佳作コメディ『ラブ・アゲイン』のご紹介です。
廉価盤が出たので喜んで買いましたよ。
映画館では、私と若い男性1人の2人切りの観客席という寂しい入りでした。
面白い映画なのに勿体無い。

ディスクを挿入すると、いきなり始まるのがコレ(トップ画像)。
一体何かと一瞬思いましたが、『ハリー・ポッターと死の秘宝』の宣伝でした(^^;
ホラー映画みたいでしたよ。












再見すると、コメディにしてはテンポがゆったりしていて、もう少しスピードが欲しい気もしますが、丁寧に人物を描いていて、どうしても嫌いになれません。
笑いどころも多いけれども、これは基本は恋愛讃歌、人生讃歌の映画なのです。
スティーヴ・カレルライアン・ゴズリングの相性も抜群で、またこの2人のコメディを観たくなりましたよ。
またも寝取り男役ケヴィン・ベーコンの冴えなさも最高です。
何か普通のおじさんで可愛らしいというか、痛々しいというか (^^;
そんな味付けも上手いのはさすがケヴィンです。
ジョン・キャロル・リンチも強面なのに、恐妻家役で可笑しい。
グラン・トリノ』の理髪屋役と並んで好きですね。
やはりエマ・ストーンの可愛さ!
近年のマリサ・トメイはコメディ映画ではこんな役のイメージが f^^;
ジュリアン・ムーア演ずる妻も含めて、女達は皆男にとって都合良過ぎる扱いですが、それも気にならないのは一種のファンタジーとして成功しているからでしょう。
または私が男だからでしょうか。


後半の大団円(?)大騒ぎ場面は、段取りも含めてやっぱり笑ってしまいます。
映画が緩やかなのは、製作者の1人でもあるカレルの意向でもあるのでしょうう。
最後が演説になるのも言葉の持つ力を信じているアメリカ映画らしい。
コメディの衣で包みつつ、スタッフらはハリウッド王道のウェルメイドなドラマを目指したのかも知れません。


画質は新作にしてはぱっとせず凡庸、音質も台詞が丸く大きい感じで細かいニュアンスに欠けていて、ちょっと残念でした。
映画が面白いから気にならなくなるのですけどね。
機会がありましたら是非に。


ラブ・アゲイン [Blu-ray]

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