The Last Of The Mohicans: Original Motion Picture Soundtrack
先日Blu-ray Discで観た『ラスト・オブ・モヒカン』。
久々に観た映画本編に感銘を受けましたが、トレヴァー・ジョーンズとランディ・エデルマンの楽曲にも感銘を受けました。
そこで早速熱帯雨林さんに注文しましたよ。
かねてより聴きたかったのに、ずっと長年に渡って未購入でしたので。
とにかくトレヴァー・ジョーンズのテーマ曲が有名ですが、当時は無名だったランディ・エデルマンも良い仕事をしています。
どういう経緯で2人の作曲家が参加したのかは分かりませんが、中々興味深い組み合わせです。
アルバムは前半がジョーンズの曲、後半がエデルマンの曲+クラナドの『I Will Follow You』という構成になっています。
曲調も指揮者も違うのでカップリング・アルバムみたいなのが少々難ですが、まぁ致し方無いのでしょうね。
せめて映画での使用順に並べてくれれば、また違った印象かも知れません。
いや、余計にバラバラに聴こえるかもですが。
映画ではテーマ曲も印象に残りましたが、ラブシーンとクライマクスの両方で流れるフィドルの旋律が強烈でした。
特に後者では胸が悪くなるような緊張感が淀みなく続く展開に、哀愁のあるフィドルの旋律が延々流れていて、凄い効果を上げていたのです。
今まで、どうしてこの全く違う2つの場面で同じ旋律が使われていたのか分からなかったのですが、こうして聴くとどちらも「生」を歌った曲という扱いなのだ、と思いました。
クライマクスは次々と登場人物達が落命していきます。
ここはよく考えると、死を目前にしての短い生の輝きを描いているのですね。
うーん、深いですのう。
という事で傑作スコアなのです。
価格も安価ですし、お勧めです。
The Last Of The Mohicans: Original Motion Picture Soundtrack
- アーティスト: Randy Edelman,Trevor Jones
- 出版社/メーカー: Edi Video
- 発売日: 2001/11/13
- メディア: CD
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そしてそして、ネットにはどんな動画が転がっているのか、分かったもんじゃありません。
何とジョーンズ自らの指揮によるオーケストラによるコンサートの模様が、あるじゃぁありませんか。
- TREVOR JONES conducts Last of the Mohicans
演奏はスペインのRTVE交響楽団です。
壮大な『メイン・タイトル』、ヴァイオリン・ソロが美しい『キス』、ヒクソン・グレイシーのテーマ曲だという(^^; パーカッションが迫力満点で拍手喝采の『要塞の戦い』、映画のラストを飾る美しい『世界の頂上』と、全4曲!
それにしても。
ジョーンズのような正統派映画音楽作曲家が殆ど干されてしまっている、現代のハリウッド映画音楽事情を非常に残念に思います。
近年のハリウッド映画はコンピュータ編集でギリギリまで編集し直すので、ち密なフィルム・スコアリング(映像と曲をコマ単位で完全に同期させる事)が出来なくなっているのだとか。
ですから、打ち込み系で映像と細かい同期が取れていず、しかも音楽としては詰まらない曲がのさばっているようです。