days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

Ted


話題の(?)コメディ映画『テッド』を観て来ました。
公開初日の金曜ミッドナイトショウ鑑賞、23時55分からの回は401席の大きい劇場が何と4割程度の入りで、これにはびっくりです。
年齢は20代が主でした。
こんなに注目度が高いとは。
上映中は笑いの反応も良く、エンドクレジット中も大体が残っているという、行儀の良い客層だったのも、鑑賞自体の印象が良くなります。
映画館での鑑賞って、印象がこういうのに結構左右されるんですよね。


ボストン。
友達のいない少年ジョンのクリスマス・プレゼントはテディ・ベア
テディはジョンの唯一の友達となる。
ジョンの願いが通じ、奇跡が起こった。
テディ・ベアが動き、考え、感情を持ち、動くのだ。
そして27年後の現在。
35歳のジョン(マーク・ウォールバーグ)は、うだつの上がらないレンタカー屋の受付。
口汚く下品なテッド(声:セス・マクファーレン)と一緒に、昼からマリワナと映画を楽しむ、優しくも気の良い、頭の悪いボンクラ男になっていた。
しかしテッドとの関係が、ジョンと4年間付き合っている広告代理店の幹部ロリー(ミラ・クニス)の間に影響を及ぼすようになる。


日本では入場年齢制限R15+付きの、可愛いテディ・ベア主演のコメディ、というのが売りとなっています(因みに映倫のR15+の理由は「刺激の強い、ぬいぐるみのテディ・ベアに係わる性描写及び常習的な麻薬の使用の描写がみられ、標記区分に指定します。」)。
北米ではR("Rated R for crude and sexual content, pervasive language, and some drug use")だから、どれだけ大人向けだろうという映画でもあるのです。


で、まず単純に面白かったです。
ギャグは基本的に下ネタ(エロ、スカトロ、麻薬)、悪口雑言ネタなんですが、単純に笑えます。
そしてどうしちゃったのよ80年代回帰が炸裂。
あのすっとこどっこいSF映画をあれだけフィーチャーしている映画って、初めて観ましたよ。
ハートブルー』ラヴだった『ホット・ファズ』みたいなものですか。
音楽にも地味に映画ギャグが入っていましたし、基本的に映画に対する愛情がいっぱいで、それだけで映画ファンとしては嬉しくなってしまいました。


映画自体は案外マトモな作りで、下ネタは多くとも毒は少ない。
毒映画として鑑賞中に幾度も脳裏に浮かんだのは『バッド・サンタ』でした。


あれに比べるとメジャー作品という感じはしましたね。
良い歳していつまでも子供な男同士の友情=愛情がメインに描かれていて、結果的に不特定多数の観客に受け入れられやすい、ウェルメイドなコメディ映画に仕上がっている。
成程、大ヒットしたのも頷けます。
ですから安心してデートにも使える映画になっていました。


個人的にはボストンが舞台なのもグッドでした。
水族館や終盤の○○等、懐かしい名所が出て来て楽しかったです。
ボストン出身のマーク・ウォールバーグの台詞は、そんなに訛ってなかったのかな?
割と聞きやすかったんだけど、気のせい?


という事で、これはお勧め映画なのです。