Skyfall: Original Motion Picture Soundtrack
『スカイフォール』のサントラが到着しましたよ。
写真左はトーマス・ニューマン作曲&指揮のスコア盤。
右はアデルが歌う主題歌シングル盤。
つい先日のアカデミー賞で、007シリーズ初のオリジナル歌曲賞を受賞したのも記憶に新しいですね。
何で2枚買ったかと言うと、スコア盤には主題歌が収録されていないからなのですね。
どちらも輸入盤にしたので、国内スコア盤を買うよりも安く上げましたが、納得いかないのも事実です。
さてニューマンのスコアは、彼らしくメインの旋律よりも、場面や登場人物の心理描写に焦点を当てており、かなり地味なものです。
ところがこれが映画に付けられると、地味ながらも効果的なサウンドとなっていました。
つい先日もBlu-ray Discで観たばかりなので、その追体験としても楽しめましたよ。
あの007はジェームズ・ボンドのテーマと分かる2音がいきなり始まるインパクト満点の出だしに、そこから続くイスタンブールでの激しいアクション場面(サム・メンデスが言うにはマトリョーシカを目指したという、次から次へと展開していく素晴らしいシークェンス)の曲からして好調です。
映画に使われているそのままを収録しているのではなく、かなり短く編曲されているようですが、CDとして聴くにはこれで良いという事なのでしょう。
映画では衝撃的な結末を迎えた冒頭シークェンスから、ダニエル・クラインマンによるメインタイトルが始まり、そこにアデルの主題歌『スカイフォール』が流れます。
そこでiTunes上でスコア盤とシングル盤を統合して1枚のアルバムとし、ついでに歌詞もテキストで貼り付けて、完全盤を目指すのですよ。
飽くまでも市販の『スカイフォール』CDの完全盤、ですけれどもね。
映画の雰囲気を出す為に、歌は2曲目に配置するのも忘れずに♪
しかしこんなややこしい事をしなくて済むように、最初からアルバムに主題歌を収録してくれれば良いのですが。
クリス・コーネルが歌う「ユー・ノウ・マイ・ネーム」も、デヴィッド・アーノルドの『カジノ・ロワイヤル』スコア盤に未収録でしたしね。
あちらは「アーティストの意向」との事でしたが、コーネルはサントラ盤に入れたくなかったのでしょうか??
あるいは契約上の絡みなのか。
ホーンがかなり使われたりで、普通のロック・アルバムに収録しても浮いてしまうと思うのですけれどもね。
今回のアデルの歌がスコア盤未収録な理由は分かりませんが、今後のシリーズでのサントラ盤では、この流れは断ち切ってもらいたいものです。
閑話休題。
こうして2曲目に主題歌を入れた『スカイフォール』は、収録時間が80分を超えるものとなりましたが、非常に据わりの良い、傑作となっています。
派手な前任者アーノルドのものとは全く雰囲気が変わっており、テクノの使い方も全く違いますが、これはこれで素晴らしい。
目隠しされたら007て分からないくらいに、アクション・スリラーなスコアとなっています。
それ位に有名なテーマ曲のフレーズが少ないのです。
だからテーマが流れると、かえって効果的で盛り上がるのです。
映画本編がお好きな方にはお勧め出来るアルバムです。
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