days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

十二生肖 (a.k.a: Chinese Zodiac)



夜は映画ですよ!
ライジング・ドラゴン』ミッドナイトショウを鑑賞しました。
TOHOシネマズららぽーと横浜での0時10分からの回は、私を入れて3人の入り。
チケット購入時は最前列2席が売れていたのに、その方達は結局来ず。
他人事とは言え気になりますな。


19世紀の清王朝時代、十二支を題材にしたブロンズ像が列強の侵略と略奪により、世界各国に四散してしまいます。
それらは現代では高額に取引されていました。
価格高騰を狙った悪辣なアンティーク・ディーラー企業社長(オリヴァー・プラット)の命により、トレジャー・ハンターJC(ジャッキー・チェン)は木心知れた精鋭チームを率いて、世界各国に向かいます。


ジャッキー最後のアクション映画とあって観に行きましたよ。
ジャッキーの監督作品を劇場で観たのって、ひょっとして小学生の『プロジェクトA』以来でしょうか。
同級生のOやMらと行ったものですなぁ。
ハラハラドキドキ大爆笑、でも観た後は全く何も残らないという、娯楽映画の傑作でした。
ジャッキー・アクション最大の魅力は、時にハードに、時に軽妙に、時にギャグにさえ転化する身体能力です。
あちらはそれが活かされた映画でした。


そして本作です。
期待が大きかったせいか、かなりノレませんでした。
序盤のローラーブレードを使ったアクションは掴みがOKなのですが、それ以降の展開がかなりユルユル。
欧米人女性の描き方等酷いものだし(まぁ、過去のジャッキー映画もあんなものだったような気もします)。
大体にして中盤以降、アクションもVFX多用の大作風で、ハリウッド映画に慣れているとVFXは陳腐だし、アクションもギャグもゆる過ぎます。
かなり睡魔に襲われました。
アクションだけではなく、家具やら日用品やらを使ったちょっとした所作は、観ているだけで嬉しくなってしまうのですけれどもね。
ジャッキーの良さってそういったところで、大作風VFX連打をされても、良さが殺されるだけ。
それだったらハリウッド映画観たら良いのですし。


それと台詞がいちいち説教臭いのにも閉口しました。
これも普段からマスコミから伝え聞く彼らしい発言と言えばそうなのだけど、娯楽映画でダイレクトに説教をたくさんされてもなぁ。
まぁこういった泥臭いところがらしいと言えばらしいのですが。
映画との距離を感じた夜でした。