"The Living Daylights" on Blu-ray Disc
木曜夜に熱帯雨林さんに注文したら、もう届いてしまっていました。
『007/リビング・デイライツ』です。
価格は1,300円ですから、レイトショウで映画を観るのとほぼ同じ値段です。
良い時代になったものです。
そこで金曜夜に早速ホームシアターに籠って鑑賞です。
途中、中々寝ない赤子にギヴアップした妻に呼び出されて、子守りをしたりで中断もありましたが、無事に最後まで観られました。
メニュー冒頭はやはりボンド、ジェームズ・ボンドですね。
4代目ジェームズ・ボンドのティモシー・ダルトンのお披露目作、20数年振りの再会でしたが、当時観たのは盟友べっくから借りたVHSコピー(当時はコピーガードも入っていなかったのです)で観たものですから、大画面大音量鑑賞は初めてです。
当時は面白いと思ったという記憶程度で、場面場面は憶えていても話はすっかり忘れていました。
で、やはり面白かったです。
冷戦時代を扱った内容は古いし、アクションの撮り方も今観るとのんきに見える箇所もありますが、全体には今観てもとても面白いアクション映画になっていると思います。
やはりシリーズ中でも上出来の部類でしょう。
ジョン・グレンの演出も中々タイトで良かったかと。
3月の映画仲間オフ会でこの映画が話題に上ったときに、ボンドガールのマリアム・ダボの成長物語という話が出て、「へぇ〜、そんな内容でしたっけ」等と言っていた私でしが、確かにそうでした。
これはシリーズでも異色ですね。
このサブプロットも面白かったです。
それとダルトンの凛々しさ!
『消されたライセンス』よりもこちらの方が美しく撮られていますね。
ピアース・ブロスナンのボンドはハンサムでも美しいとは思わなかったのですが、ダルトンは少女マンガにでも出て来そう、と思うショットが多い。
単純に顔の造りが…ではなく、気品がありつつも人間味があるのです。
諸般の事情で2作で降板したのが惜しまれますなぁ。
それに当時40歳と若かっただけあって、溌剌としていますね。
映画はそれぞれ工夫を凝らしたアクション場面も楽しめるし、数々の秘密兵器を搭載したボンドカー、アストン・マーティンも大活躍!
パワーショベルで突っ込むと敵が撃って来て、弾丸をショベルで防ぐとか、後の『カジノ・ロワイヤル』と同じ場面があったりも発見でした。
悪役の武器商人役ジョー・ドン・ベイカーは、記憶ではおっかなくて強烈な印象でしたが、実は出番って殆ど無いのですね。
『突破口!』以来の記憶に残る悪役振り(怖さではあっち)。
文字通りの戦争マニアなのがユニークです。
音楽はジョン・バリー。
どんなに緊張感のある筈の場面でも、流麗なテーマ曲を奏でるのが特徴です。
子供の時はそれが嫌いだったのに、今だとそれも懐かしくさえ思えます。
でも現代のボンド映画でしたら、例えば貨物機から宙ぶらりん場面など、相当に緊迫感を盛り上げる曲を付けられそうですね。
主題歌は懐かしのa-ha。
ジョン・バリーと上手くやれなかったらしいので、お互いに険悪だったようですが、私は好きな曲です。
モーリス・ビンダーのタイトル・デザインも古臭いけど、それもまたよろし。
- べっくの好きなアンドレアス・ウィスニエフスキー、台詞は吹き替えだったのでしょう。IMDbを観ると『アリア』とか『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』に出ていたそうですが、全く記憶に無かったですなぁ。
- シャンパンのボランジェは台詞にもばっちり登場!
- 『リビング・デイライツ』でジョン・リス=デイヴィス演じるプーシキン将軍の愛人役だった女性のヴァージニア・ヘイって、『マッドマックス2』の女戦士だった人かっ!
- 原題が「意識」「正気」などという意味だと知ったのはつい最近。1987年の公開当時、11PMの正月映画紹介特集で、映画評論家の故・今野雄二がこの原題について、「難しくて僕も調べないと分からなかった」等と言っていたのを思い出しますなぁ。
画質はこの時代の作品なら十分でしょう。
やや甘目に感じますが、たっぷりとした構図も含めて大作感もあって。
CGが無い時代ですからスクリーン・プロセスの合成のアラもあるにはありますが、実際にスタントや原寸大、あるいはミニチュアなどを使ったブツの存在感はさすがです。
音も時代を感じさせますが、時々超低音もありました。
特典も色々あるので、これは楽しみなディスクです。
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2013/04/03
- メディア: Blu-ray
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