"Carlito's Way" on Blu-ray Disc
Blu-ray Discで買っていたのにほったらかしになっていた、『カリートの道』鑑賞しました。
観るのは8年振りのようです。
例によって、LD、DVDに今回鑑賞したBDと、メディアが変わるごと買っている映画の1本です。
この映画は、やはりジョー・コッカーの歌でしょう!
実は観る気になったのは、ここ何日か脳内で鳴り響いている『ユー・アー・ソー・ビューティフル』のお蔭なのです。
この歌の使い方が悲しいのですよね。
それとパトリック・ドイルの音楽も好きです。
ブライアン・デ・パルマとはこの映画でしか組んでいませんが、まるで水と油の坂本龍一よりもずっと良いと思うのです。
でもデ・パルマは坂本が好きみたいだから仕方無いですか。
さて久々に再見してやはり好きな映画と再認識しました。
全体的にブライアン・デ・パルマにしては落ち着いたタッチの演出なのに(監督ブライアン・デ・パルマ&主演アル・パチーノの『スカーフェイス』に比べても明らかです)、スリリングな場面になると急に水を得た魚のようになるのが可笑しいです。
もうね、カメラ動かしてスローモーションにして、ゆっくりのズームやしつこいパンやら、金太郎飴デ・パルマ飴ですよ。
クライマクスは自作『アンタッチャブル』の階段落ちならぬエスカレータでの銃撃戦ですし。
元々は世界貿易センタービルで撮影する予定が出来なかったので窮余の策との事ですが、『アンタッチャブル』も駅ホームでの撃ち合いの予定が予算が底を突いて、『戦艦ポチョムキン』のパクリ…いやいやオマージュになり、名場面となったのですから、映画とは何が幸いするか分からないですよね。
個人的には『キャリー』『フューリー』『殺しのドレス』『ミッドナイトクロス』と並んで、好きなデ・パルマ映画です。
劇場で大興奮して2度も観に行った『アンタッチャブル』は、逆にそうでもないのです。
俺のデ・パルマが…一般に近くなった分遠くなった…等と思ったのでした (^^;
必要な人物を全員1フレームに収める為の斜め構図って、劇場で観た『レイジング・ケイン』で気付いたのですが、それ以前も頻繁にありましたっけ?
そんな点も含めて過去の映画も再見したくなりましたよ。
でもBDは余り出ていないのですよね。
パチーノ演ずるカリートはアレですね、『ヒート』でロバート・デ・ニーロが演じた犯罪者と同一人物に思えました。
弁護士役ショーン・ペンは珍しく小悪党で良いのです。
IMDbによると自分の映画製作の資金集めの為だけに出演したとあるけれども、それでもさすが。
コカイン中毒の弁護士にしては二の腕が太っいのに違和感を感じる以外は、ドンピシャの怪演です。
また、この映画で新興チンピラ役ジョン・レグイザモを強く意識するようになりました。
ペネロープ・アン・ミラー、共演者パチーノと寝たと言ってたが真偽の程は?等と話題になったのも懐かしい。
それと1場面だけ登場のヴィゴ・モーテンセンとか、エイドリアン・パスダーとかいった顔ぶれも楽しいです。
びっくりしたのは、序盤に出て来るカリートの若い親戚グアヒロ役って、『マイアミ・バイス』等に出ていたジョン・オーティスの若い時だったんだぁ。
いやぁ、確かに。
驚いたなぁ。
公開当時は北米で「ヒロインは原作では教師なのに、映画版は男性社会ハリウッドらしくストリッパー」等と批判されていましたが、原作は未読。
終幕はあんなに派手じゃないみたいですが。
そう言えば前日談も映画になっていましたね。
そちらも未見です。
BDとしての品質は画質はまぁ、こんなものかなぁ、と。
音は大劇場新宿ミラノ座のときよりも迫力がありました。
え、こんな音が入っていたの、と。
ホームシアターの方が豊かという、これまた逆転現象でもありますね。
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こちらは前日談。
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『カリートの道』は殆どが『それから』の映画化で、こちらの前日談映像化は恐らく『カリートの道』を原作としているようですね。
原作邦訳本。
- 作者: エドウィントレス,Edwin Torres,斎藤伯好
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- 発売日: 1994/04
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