"Pitch Perfect" on Blu-ray Disc
日本未公開の学園青春コメディ『Pitch Perfect』を、UK版Blu-ray Discにて鑑賞しました。
もちろん、日本語字幕入りです。
DJ志望のベッカ(アナ・ケンドリック)は、親の意向で嫌々ながら大学に入学する。
ひょんなことからクロエ(ブリタニー・スノウ)の勧誘で、女子アカペラ部バーデン・ベラーズに入るが、同部は男子人気アカペラ部トレブルメイカーズとは犬猿の仲。
両者は大学生チャンピオンの座を巡って争う事になるが…。
冒頭のユニバーサル・ロゴからしてアカペラです。
いやぁ、アナ・ケンドリック萌えでしょう、この映画は。
今までは「まぁまぁ好き」な女優でしたが、この映画で好きになりましたよ。
主役だけあって色々な表情を見せてくれます。
もちろん歌も上手い!
というか、こんなに歌えるとは知らなかったのでびっくりです。
もちろん、映画もきちんと作られていてかなり面白いものでした。
私は『glee』は殆どマトモに観た事がありません。
仮にあちらの大ヒットに安易に便乗して作られたとしても(原作ノンフィクションが元々あったようですが)、きっちりかっちり作られていて、かなり好感が持てました。
ベラーズの伝統を守ろうとするリーダーと、それに反発し、現代に受けるようにすべきだと主張するベッカの対立は、中々興味深いものでした。
これは中々切実な問題ですよね。
こういった状況で、如何に両者が理解し合い、納得し、先に進めるか。
そのようなドラマもきちんと描かれていました。
製作は何とエリザベス・バンクス。
脇役でも出演しています。
全編、歌もばっちり楽しめますよ。
アナ・ケンドリック以下皆さん本当に上手。
クライマクスはフィナーレとばかりに盛り上がり、鳥肌が立ちました。
これは出来れば大音量で観てもらいたい映画です。
有名な歌も多いですしね。
才能ある女優達(ケンドリック、レベル・ウィルソン、ブリタニー・スノウ)らが登場し、歌って踊ってくれます。
最近のミュージカル映画は、歌とドラマ部分がシームレスなのが流行。
この先鞭を付けた『シカゴ』はやはり画期的でした。
しかも本作の場合はアカペラなので、いきなり伴奏が入るという非現実的な要素も無いですし、また全般にアレンジもカッコ良い。
もちろんそれもアカペラで、音だけ聴くと楽器を使っているんじゃないかと思いましたよ。
サントラCDは買っても良いです。
個人的には私はジョン・ヒューズ世代なのに、その殆どの作品を未見なのが今更ながら惜しまれました。
劇中に登場する『ブレックファスト・クラブ』を好きだと言っていた友人がいたのを思い出しましたよ。
スター・ウォーズ・ネタもですが、映画へのめくばせがあちこちあって、それも微笑ましいです。
顔見世で登場のクリストファー・ミンツ=プラッセとアナ・ケンドリックの共演は、『パラノーマン ブライス・ホローの謎』に続いて2度目ですな。
日本では劇場公開されなさそうなのかな?
面白い映画なのに勿体無い。
青春コメディ映画を観るのも久々だったのもあってか、大いに楽しみました。
BDとしてはクリアな画と音が楽しめます。
特に音は音量を大いに上げて楽しみたいですね。
但しヒップホップ系は重低音が多いので、深夜視聴にはご注意あれ。
特典はNGや削除された場面などが主で、メイキングはちょっぴり。
しかしエリザベス・バンクスや新人監督ジェイソン・ムーアらの音声解説が楽しめます。
まだ最初の20分くらいしか聞いていませんが、これもまたかなり面白そうでした。
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