days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

Red Dawn


一家で楽しく食事をした後の深夜は映画鑑賞です。
レッド・ドーン』公開初日の10月5日、土曜23時25分からのミッドナイトショウ鑑賞with近所のM田さん。
入りは十数人でした。


ある日突然、全米各地が北朝鮮軍によって占拠された。
シアトル郊外では犬猿の仲の兄弟、休暇で故郷に戻って来た海兵隊隊員ジェド(クリス・ヘムズワース)と、大学アメフト選手マット(ジョシュ・ペック)らが、命からがら逃げ出し、森の中に立てこもる。
やがて少しずつ集まって来た若者たちを束ねてゲリラ部隊を組織し、抵抗を始めるのだが。


1984年の青春アクション映画『若き勇者たち』のリメイクで、あちらは旧ソ連軍が敵役という映画でした。
監督と脚本はタカ派で知られるジョン・ミリアスケヴィン・レイノルズと共同脚本)。
公開当時の日本では、タカ派映画として批評家からは叩かれていましたが、私は未見です。
今回の現代版はソ連の代わりに、今ハリウッド映画で旬の悪役・北朝鮮となっていますが、日本の都道府県並みの国家予算の国が、大国を占拠出来る訳が無い…というのには一応言い訳がされています。
それはともかく上映時間90分余とコンパクト、スケールは大きい設定ですが内容もかなりコンパクトとうか、TVの洋画劇場で放映される為に、人間ドラマなどはカットされた版を見せられているかのような映画でした。


序盤での大量の落下傘部隊が郊外住宅街に降り立つ画等、映画的に魅力的なものもあるにはありますが、近年のお手軽ハリウッド・アクション映画の範疇を出ません。
主役兄弟以外は殆ど個性を与えられていない脇役達。
ゲリラ戦というより単なる爆発と銃撃のみの戦闘。
手振れ接写撮影の多用で何が何やら分かりにくいアクション。
エトセトラ、エトセトラ。
これが初監督のダン・ブラッドリーは、ジェイソン・ボーン・シリーズの2-3作目や『007/慰めの報酬』等の第2班監督、もしくはアクション・コーディネーター、スタントマンをしていた人です。
だからかアクションの緊張感や迫力はそこそこあるけど、ドラマは殆ど無いに等しく、まぁこんなものなのかなぁ。
上映時間は90分余とコンパクト、前半は中々面白かったものの、後半は失速気味で長く感じられました。
敵陣に乗り込むという山場が設定されているにも関わらず、です。
これは監督や編集の力量によるものでしょう。


実は私が映画を観ている間に1番気になったのは、弟役ジョシュ・ペックが『ブラジルから来た少年』の、あの「少年」にそっくりな事。
もうね、最後まで気になって気になって仕方無かったですよ。
30数年経って顔が殆ど変っていない!と。
いや、勿論そんな事はないのですが。
予想もしなかった鑑賞ノイズでした (^^;


敵役チョウ中尉役ウィル・ユン・リーって、最近どこかで見た人だと思ったら、『ウルヴァリン:SAMURAI』の日本語が下手な忍者役の人だったのですねぇ。