days of cinema, music and food

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Expand Original Motion Picture Soundtrack "George A. Romero's Day of the Dead"


Twitterで教えてもらった『死霊のえじき』サントラCDが到着しましたよ。
ジョージ・A・ロメロリヴィング・デッド3部作と、一時期言われていたのも懐かしいですね。
その後、ロメロ自身が色々作ったので余り言われなくなりましたが、取り敢えず3部作の完結編でした。
因みに最初の2本は『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』『ゾンビ』で、後者は原題が「Dawn of the Dead」。
夜、夜明け、今回は昼となっている訳…等と言うのは、知っている人は当然知っているので野暮ですが。


このアルバムは2枚組で、1枚はサントラLPとして公開当時に出たもの。
後にCDも出ています。
もう1枚は映画に実際に使われた演奏を収録したもの。
シンセとギター中心の電子音楽系の演奏になります。
ライナーに書かれている使用機材が、YAMAHA DX7プロフェット5、リンのシンセドラム…と如何にも80年代のデジアナ混合編成。
郷愁をそそりますね。


1枚目は、恐らくはLPのA面に丸ごと収録されていたであろう19分の「The Dead」から始まり、聴きやすい尺の曲が多い。
これは実際に映画で使われた曲を、LP用に編曲したからです。
昔のサントラ盤はこうして手間とお金を掛けても、商売が成り立っていたのでした。
2枚目は印象は余り変わらずとも、実際の劇伴とあって短めの曲が多く収録されています。
緩急つけられているので、全体に聴き易い音楽となっていました。


ジョン・ハリソンによる音楽は、シンセと打ち込み、ベースとギターによるもの。
よって音自体は使用機材もあって80年代そのもので、聴きやすいと思うのは私がモロにその世代だからでしょうか。
音だけ聴くと解放感のあるシンセロックそのものでした。
この人は『ゾンビ』でのドライバー・ゾンビとしても有名ですね。
ショッピング・モールの衣服売場でマネキンかと思いきや、いきなり襲いかかり、内耳にドライバーをぐりぐり入れられて退治される役でした。
『ゾンビ』の後では、ロメロ&スティーヴン・キングの傑作コミック・ホラー『クリープショー』の音楽も手掛けています。
同作もメロディラインがしっかりしている、コミック・ホラー音楽の傑作でした。


因みにこの映画は、地下の軍事施設を舞台に、ハト派の科学者達とタカ派の軍人達の対立ドラマを中心にした、超残酷ゾンビ映画の名作です。
当時は中学生で弟とクラスメイトの合計5人で渋谷の劇場まで、母に作ってもらったオニギリ持って2回連続鑑賞したものでした。
今だったら絶対に入場規制がかけられ、中学生では観られなかったでしょうなぁσ^_^;


Ost: Day of the Dead

Ost: Day of the Dead