1492: Conquest of Paradise

帰路BGMはヴァンゲリスの『1492 コロンブス』サントラ盤でした。
1992年公開のコロンブスによる新大陸発見500周年企画映画2本の内の1本で、私はこちらしか観ていません。
だってこちらはリドリー・スコットが監督でしたからね。
観逃す訳にいかないでしょう？

映画はスコット兄にしては最初の1時間が退屈極まりなかったのですが、新大陸発見からが良かったです。
理想郷を創り上げたと思いきや、段々と展開がダウナーになって行くのも面白かった。
ジェラール・ドパルデューのコロンブスも、シガーニー・ウィーヴァーのイザベル女王も良かったけど、やはりマイケル・ウィンコットの敵役振りが素晴らしい！
悪役が多い彼の、でも一世一代の名悪役でしょう。
強烈なインパクトを残しました。

スコット兄の映像は弟トニーの真似っこで、『トップガン』みたいに（いや、全編観た事無いけど…）空が必ずフィルタ乱用。
これは観ていて辛かったです。
ロケが多いのにまるで爽快感・解放感が無くて。
劇場で観て以来だけど、今観直すとどんな感想を持つかなぁ。

音楽はヴァンゲリスらしい、荘厳で壮大なもの。
シンセはもちろん、彼の叩くパーカッションも良いのです。
そこに被さる混声コーラスも良い。
これで高音質だったらもっと凄かったのに…と少々の恨み節も出るアルバムです。
映画ではいささか乱用気味だったテーマ曲が、アルバムでは最初と最後だけというのも、ヴァンゲリスのサントラ盤らしいですね。

オリジナル･サウンドトラック 1492コロンブス

1492: The Conquest Of Paradise - Original Motion Picture Soundtrack