days of cinema, music and food

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Original Motion Picture Score "L.A. Confidential"


移動BGMはジェリー・ゴールドスミスの『L.A.コンフィデンシャル』サントラ盤を聴きました。
あれ、収録時間が30分しかなかったんですね。
短いとは思っていたのですが。
でも全体に激しいパーカッシヴな音だから、これで1時間聴かされても疲れますしね。
まぁ収録時間が短いのは、元々それくらいしか録音していなかったのか、あるいはオケの労組との取り決めで40分以上だと追加料金の支払いが発生する為に、短いサントラ盤にしたのかのどちらかでしょうけれども。


音楽は迫力と緊張だけでなく、情感も忘れていないのもさすが巨匠です。
トランペットのソロがまた美しい。
ラストシーンのホルンも素晴らしい。
晩年にもこんな曲を書けるのだから、やはり凄い作曲家だったのですよ。


映画はロマン・ポランスキーの『チャイナタウン』に対する返歌とも取れる映画でしたが、L.A.を舞台にしたハードボイルド探偵映画として、この2本は双璧だと思います。
どちらも生涯ベスト10に入るくらいに大好きですよ。
どちらも音楽がゴールドスミスですしね。
カーティス・ハンソンは前作『激流』でもゴールドスミスを起用していたとは言え、絶対に『チャイナタウン』の音楽も念頭にあったはず。
曲そのものはそれぞれかなり違うタッチですが。久々に映画も観直したくなりますね。
ハンソンとブライアン・ヘルゲランドの脚色も素晴らしく、ジェームズ・エルロイの長大で複雑な原作をよくぞこのように脱構築したものです。
正直に言って原作より好きですね。


因みに今の妻と独身最後に観た映画でもあり、ラストでは場内で拍手もありました。
生涯ベスト10に入るのは、そういう幸福な記憶もあるからでしょう。
で、結婚後最初に観たのがローランド・エメリッヒの『GODZILLA ゴジラ』で、こちらとの雲泥の差の出来でガッカリしたと言う。
幾ら何でも落差があり過ぎました… (^^;

L.A.コンフィデンシャル

L.A.コンフィデンシャル