days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

Life


真田広之の直筆サイン入りポスターが飾ってある109シネマズ二子玉川にて、SFホラー/スリラー『ライフ』を観賞しました。
火星で採取した生命体が育って、ジェイク・ギレンホールライアン・レイノルズレベッカ・ファーガソンらがいる国際宇宙ステーションISS)が大騒ぎという映画。
劇場が冷房効き過ぎだったので、劇中終盤の寒さにリアリティがありましたσ(^_^;)
冒頭の超長回し映像や、全編に渡る無重力空間の表現は凄い。


内容はモロに『エイリアン』プラス『ゼロ・グラビティ』(こっちも冒頭に超長回しがあるISS受難映画でした)と、大ヒットSF映画から色々な要素を流用して一本にまとめた感じです。
要は新鮮味が限りなくゼロに近いのです。
この映画が想定している観客は、それらを観ていない人たちなのでしょうか。
ただし、宇宙でのスターたちの酷い死に様集という価値はあります。
しかしリアリティ重視なのでしょうが、『アビス』を想起させる宇宙生命体が冷酷非情に襲い掛かってきても、面白味はないなぁ。
映画なのだからもう少しデザインに夢(悪夢)が欲しいところ。


ダニエル・エスピノーサ監督とはどうも相性が悪いのか、過去の『デンジャラス・ラン』『チャイルド44 森に消えた子供たち』同様に、どうも乗り切れませんでした。
この映画も場面場面は面白いところもあるのですが。この手のホラーにはもう少し映画としての楽しさが欲しい。


興味深いのは映画の作り。
元の脚本から骨抜きにされたらしい大スター映画『パッセンジャー』とは好対照な映画のあり方だと思いました。
こちらにはジェニファー・ローレンスクリス・プラットが出ていない、中スター共演だから出来たのかも知れませんね。