days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

意外な教材

  • 情報は共有する
  • 問題が発生したら、報告は迅速に
  • どんなに忙しくても、立ち止まって全体を見渡す時間を作る
  • 必ず出来るという確信を持つ


まるでビジネス書籍に書いていそうな言葉ですが、違います。
さる映画DVDの特典にあった教訓の数々です。
さて、何のDVDでしょう。







ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 スペシャル・エクステンデッド・エディション
ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 スペシャル・エクステンデッド・エディション [DVD]


納期間際なのに、編集、特撮の撮影、CG処理、音響編集、作曲などを同時進行で進められていたと語られます。
スタッフは最後の2ヶ月、ほぼ毎日働き続け、全力を出し切って良いものを創り上げようと作業を行いました。
これも、ただただ作品と監督ピーター・ジャクソンのため。
離婚や子供の成長を見逃したり、といった大いなる犠牲もあったことにも触れられています。
一方で、過酷な仕事にも関わらず、CGスタッフには脱落者がいなかった、とも語られます。


映画の仕事は過酷でありながら、クリエイティヴな喜びにも溢れているのですね。


さて、冒頭に挙げた発言は、主にプロデューサーのバリー・オズボーンやピーター・ジャクソンらのものです。
バリー・オスボーンは製作終盤の現場の混乱と情報共有の不足に気付き、毎日18時に責任者を集めて会議を開きます。
名付けて「Just in Time」Meeting。
確か字幕では「間に合わせよう会議」と訳されていました。
各責任者にその日1日の作業報告をさせ、問題が無いかどうか、工程が大丈夫かどうか、確認するのです。


映画のプロデューサーは、資金調達を含めたマネジメントが主な仕事です(名前だけ貸す人も多いようですが)。
オズボーンの働き振りは参考になりました。
書籍とかで読むのと、実際に映像として見るのとでは、印象も違いますしね。
大好きな映画の特典ディスクを観ていたら、教材として見られたとは自分でも意外です。


上記の言葉を思い返すと、当然ながら自分の仕事や生き方にも使えそうです。
どれも当たり前のことですが、時に忘れがちなことでもあります。


このDVD、映画本編も素晴らしい傑作ですが、特典ディスクも傑作です。


上に書いたドキュメンタリは「すべては終わった」という21分のもの。
マネジメントの教材としてもちょっと良いかも、と思ったのでした。


人の言動からでも、ニュースからでも、小説からでも良い。
教材の形式に拘らないので、毎日、何かから学びたいものです。
そして今日も学ぶことが出来て満足です。
さ、後は実践ですね!