days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

ルワンダの声


ホテル・ルワンダ』という映画があります。
今年のアカデミー賞で、ドン・チードルが主演男優賞に、ソフィー・オコネドー助演女優賞に、テリー・ジョージとキアー・ピアーソンがオリジナル脚本賞にノミネートされました。
ドン・チードルは好きな役者ということもあって、注目していた映画です。


1994年のルワンダで起こった大量虐殺事件と、その状況下でホテルマンとしての知恵を生かして大勢の命を救った男の物語です。
監督・脚本のテリー・ジョージIRAを題材にした佳作『父の祈りを』の脚本家であることから、硬派な作風が予想されました。


ところがこの、アカデミー賞にノミネートされ、海外でも高い評価と注目を浴びたこの作品が、あわやオクラ入りだなんて!!!


何でも、興行的な期待が持てないのと(「誰もルワンダに興味など無い」)、アカデミー賞ノミネートによって映画の価格が高くなったので、日本での配給権の買い手が付かなくなったのが原因だとか。


あわやビデオスルーかと思いきや、ここで立ち上がった人たちがいました。
署名活動を行おう!とサイトまで立ち上げました。


「ホテル・ルワンダ」日本公開を求める会


色々あったようですが、この人たちの苦労は報われました。
無事に公開に漕ぎ着けられたのです。


結局、物事を動かすのは声と知恵だ、ということ。
そして声は、ときに勇気も与えてくれる、ということ。
声がこのような結果を導き出してくれた、とも言えるのですから。
映画は当然ながらまだ未見ですが、草の根活動が実を結んでの公開は、この映画に相応しいのではないでしょうか。


署名をした者としても、是非劇場に駆け付けたいと思います。