days of cinema, music and food

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Pasta alla Norma


今夜の夕食はノルマ風パスタです。
リコッタチーズを使ったシチリア料理。ちょっと凝った一品です。下記は2人分の分量で書いてみました。

  1. 米茄子1個は皮を剥き、1cmの厚さに拍子切りにします。バットやお皿に敷き、塩を振って水を抜きます。
  2. 茄子から水気が出たら、手で絞ってアク抜きします。フライパンに大さじ4のオリーヴ油を入れ、茄子を色付くくらいに揚げ、油切りします。
  3. 生トマト2個のヘタを取り、湯剥きします。冷めたら小さ目のザク切りにします。
  4. フライパンに残ったオリーヴ油に、叩いて潰したニンニク1片を入れ、加熱します。ニンニクが色付いたら、トマトを入れて炒めます。塩・白胡椒で調味し、トマトソースにします。
  5. トマトソースに茄子を入れ、よく和えます。
  6. パスタを茹でます。本当はトルチリオーニを使うようですが、無い場合は他のショートパスタで代用します。今夜はフジッリを使いました。
  7. リコッタチーズ70gに熱々のパスタの茹で汁大さじ1を加え、滑らかになるまで練ります。パスタが茹で上がったら、このチーズにからませます。
  8. お皿にパスタを盛り、その上にトマトソースと茄子をかけ、パルメジャーノを振りかけて出来上がり。

茄子のアク抜き&揚げに少々時間を取られますが、味は保証付き。休日の夕食にぴったりですよ。
お客様の御もてなしとして出しても恥ずかしくありません。


写真が出来上がりの様子なのですが、まるで小山のよう (^-^;
パスタも揚げ茄子も、少々盛りが良すぎたようです。
奥にあるのは七面鳥のスモーク。いわゆるターキーレッグですね。
これは自家製ではなく、スーパーで買ってきたもの。
う〜ん、本当に何でも売っている世の中ですねぇ。


偶然ですが、一緒に飲んだのはブラッド・オレンジジュース。
このオレンジはイタリア語で「sanguinelle」といい、意味は「血の色」だとか。
英語はまんま直訳だったのですね。
これもシチリア原産なのです。
ちょっと気分が出るでしょう?


ところでこのパスタ料理の由来が面白いので、簡単に書いておきましょう。
1831年にヴィンチェンゾ・ベッリーニのオペラ『ノルマ』が初演されました。
このときの歌手が当時人気のジュディッタ・パスタさんと言いました。
上演大成功のあと、カターニャ人のコックが、同郷の偉大な作曲家に敬意を表して「ノルマ風パスタ」と名付けた料理を考案した、とのことです。
名前も洒落っ気があって楽しいですね。
オペラに由来する料理とはいかにもイタリアらしく、これまた面白いものです。