days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

beauty on ice


閉幕したトリノ五輪
土曜日は夕方から夜中3時過ぎまで、NHK-BS1で放送されたフィギュアの総集編を観ていました。これだけテレビを観ていたのは、本当に久し振り。10年振りくらいかも知れません。
さて、以下、気付いたところ。


アイスダンス

  • エレーナ・グルシナ&ルスラン・ゴンチャロフウクライナ)ペアが、Peter Gabrielの『The Feeling Begins(奇蹟の始まり)』を演じていた。開会式の『イマジン』ピアノ弾き語りに続いて、ここでもピーガブの曲が!
  • タチアナ・ナフカ&ロマン・コスタマロフ(ロシア)の金メダルペアは、出てきた途端にカンロクがありました。特にナフカの女王然とした姿よ!
  • 全体にフィギュアよりも年齢が高いのは、ジャンプやスピンなどの瞬発技ではなく、醸し出す美と雰囲気を重視しているからなのでしょうか。ある程度歳(経験)を重ねないと出ない奥深さも重視しているのであれば、強靭な体力は当然であっても、若さだけでは到達出来ないスポーツとして非常に興味深いものがあります。


■女子フィギュア・ソロ

  • スルツカヤの転倒は、フィギュアの過酷さ・残酷さも象徴しているかのよう。私は彼女の銀メダルのフリー演技しか見ておらず、絶好調だったらしいショートはついうとうとしてしまって、見逃してしまったのが残念。
  • 荒川静香は貫禄があったし、何よりも舞が上品で鳥肌が立つほどに美しかった。身体だけでなく舞そのものが美しいラインを表現し、氷上に白鳥が舞い降りていたかのよう。完成された美がそこにありました。


■男子フィギュア・ソロ

  • プルシェンコって、前髪パラリだし鼻も大きい。つまりは絶世の美男子ではありません。それが登場するやいなや、華麗なる美と茶目っ気を披露してくれるのだから、やんちゃな王子様そのものでしょう。最後までブレない演技と、それを支える体力は圧巻です。


エキシビション

  • とっても楽しかった。皆、笑顔でのびのびしていて楽しそうだった。観ているこちらも顔がほころびます。
  • ロシア・アイスダンス金メダルのナフカ&コスタマロフの野蛮人ルックも、これでもかの濃いダンスも、面白かった。男性のコスタマロフよりもナフカの方が輝いて見えたのは、やはり女王の貫禄なのでしょう。登場するだけで場内の雰囲気が変わるのが、それを証明しています。
  • 荒川静香にまたもや魅了されました。ケルティック・ウーマンの『You Raise Me Up』も、優雅な舞にぴったりでした。
  • エドウィンマートンストラディヴァリウス生演奏とプルシェンコの舞は、ただただもう、圧巻(写真)。あの連続技、アンコールでの優雅な舞。王子ではなく、若き王と呼ぶに相応しい。
  • フィナーレもマートンのヴァイオリンと相俟って、楽しかった。やはり最後はこの人プルシェンコ。この人のためのショウではないか、と思ってしまうくらいに、エキシビションは最後の最後にプルシェンコ独壇場でした。
  • それにしても、マートンストラディヴァリウス。あんなコンディションの中で使って大丈夫なのか?ピックアップはどこに付けているのか?と気になって仕方ありませんでした。まさか穴を開けて取り付けていた訳ではないでしょうけれども。


■全体に・・・


生で見たらさぞかし楽しかったことでしょう。
やはりスポーツは生で見るものなのだから。


氷の世界で繰り広げられる美の競演、人間の肉体のみが表現出来る美の表現に、すっかり酔いしれたのでした。