days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

red rain


ここ数日、頭の中で鳴っているのが、Peter Gabrielのアルバム『So』収録の『Red Rain』です。理由は分かりませんが、頭の中でよく鳴っています。
ですから脳内電波を打ち消すべく、iPodで通勤の行き帰りに1回ずつは聴いています。それが脳内繰り返し再生を助長させている気もしますが・・・。


PGによると、赤い雨は無意識の象徴だとか。
赤い雨を浴びるのは、無意識に身を委ねる意味なのか。
それとも、無意識の表層化なのか。


私が持っている旧日本盤(ジャケット表面、左側の空白部分に「So」と入った頃のもの)は、歌詞対訳にかなり納得がいかなかったので、自分で書いてみました。


赤い雨が降っている
赤い雨が
赤い雨が激しく降っている
激しく僕の全身に降りそそいでいる


僕は夢の中で湖のふちに立っている
そこでは君のようには叫べない
冷たいはずもない地面は、触れると温かだ
僕たちは触れる
この場所はとても静かだが、嵐の訪れを感じる


赤い雨が降っている
赤い雨が
赤い雨が激しく降っている
激しく僕の全身に降りそそいでいる


この町の地下避難所にいる住人たちを見た
彼らはこの雨は肌を刺すと言い、目を伏せる
飛び散った血も痛みの印も、見渡す限りはない
痛みなど無い
赤や雨など、どこにも見えない


赤い雨が降っている
赤い雨が
赤い雨が激しく降っている
激しく僕の全身に降りそそいでいる


赤い雨よ


ひどい重圧に襲われているんだ
何度も何度も襲ってくる重圧に
赤い雨よ
ただ赤い雨で君を濡らそう
君の肌に雨を降らそう
君を守るために来るから
子供のように純粋な信頼でもって


赤い雨が降っている
赤い雨が
赤い雨が激しく降っている
激しく僕の全身に降りそそいでいる


これ以上は見ていられない
否定もできない
この全てに身を任せたくない
赤い雨が降っている
赤い雨が激しく降っている
赤い雨が激しく僕の全身に降りそそいでいる
僕には分かる
赤い雨が降っている
赤い雨が激しく降っている
赤い雨が激しく僕の全身に降りそそいでいる
僕はずぶ濡れだ
赤い雨が降っている
赤い雨が降っている
赤い雨が激しく僕の全身に降りそそいでいる
御願いだ
赤い雨が降っている
赤い雨が降っている
赤い雨が降っている
赤い雨が降っている
赤い赤い海にいる僕に
降りそそいでいる
僕に降りそそいでいる
赤い雨よ

原文の歌詞を読むと、終末的感覚が漂っているように思えます。
放射能雨や酸性雨、公害問題やSF的世界など、様々に読み取ることが可能です。
想像力が膨らむ歌詞は、独特の世界を持っていて美しいですね。


歌詞は難解ですが、美しくもキャッチーなメロディ・ラインと、凝ったアレンジが特徴の傑作です。

原文はこちらです。


↓現在発売されているリマスターCD。ジャケット表面はLPと同じ文字の無いもの。
SO



旧盤も結構音が良かったのですから、リマスター版はさぞかし音が良いに違いありません。
SACDとのハイブリッド盤も輸入盤で出ていますしね。
その内に聴いてみたいものです。