days of cinema, music and food

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西の魔女が死んだ


先日、読んで感動したからと頂いた本のご紹介。
梨木香歩のこの本は、帰りの電車で読み終えたくらいに短いもの。


登校拒否気味の中学生の少女まいが、田舎の祖母の元に預けられます。
まいは祖母が魔女の血を引くと聞かされ、まいも魔女修行を受けることになります。
その初めは「規則正しい生活を送る」こと。
やがてまいは「自分で決めること」などと諭されながら、自然と触れ合い、生きる喜びを感じていきます。


ここに描かれるのは、生活に根ざした、地に足の付いた生活。
生きるって何?という根源的な問いの答えがあります。
祖母の心の豊かさに触れたならば、まいでなくても心が癒されることでしょう。
お薦めの短編です。


その後のまいを描く、続編の「渡りの一日」も収録されています。


西の魔女が死んだ (新潮文庫)

西の魔女が死んだ (新潮文庫)