Time
倦怠の一日を作り上げる瞬間を刻む時計の音
お前はむざむざと時間を消費しているのだ
生まれ育ったちっぽけな土地の中で転々とし
誰かがか、何かが、道を示すのを待っているのだ
陽の光を浴びて寝そべることに飽きて
家の中から雨を眺める
お前はまだ若いし先もある
今日だって暇を潰す時間さえある
そしてある日
残された時間があと10年だと知る
もう走るときだと誰も教えてくれなかったから
スタートの銃声を逃したのだ
お前は走り、太陽を必死に追う
だが陽は沈みゆく
追い駆けてもお前の背後から陽は昇るのだ
比べると太陽はいつも同じだが
お前は年老いていく存在さ
息切れして
ある日死が近付く
日々は毎年短くなり
時間がないかのよう
計画は無になり
ページの半分は走り書きした表で埋め尽くされる
まとわりつく静かな絶望にまかせるのが
イギリス人流
時は過ぎ去り歌は終わる
言いたいことはもっとあったのに
先日のシド・バレット死去以降、久々に聴き直しているピンク・フロイドの2枚組CD『光HIKARI〜PERFECT LIVE!』。
名曲揃いのこのアルバムは、ヴォーカルがロジャー・ウォーターズでなくデヴィッド・ギルモアである点を除けば、ベスト盤としても楽しめます。
何と言ってもギルモアの泣きギターが素晴らしいですしね。
ロック史上に残るアルバム『狂気』からの曲『タイム』は、歌詞が心に突き刺さります。
とくに30も半ばになると、余計にね・・・。
訳してみましたが、そのインパクトは薄れていないでしょうか。
元の歌詞はここにあります。
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