days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

「神は細部に


宿る」という言葉があります。
昨晩の撮影から一晩明けて、1日間をおいてまた撮影とのことでしたので、一部セットが遺されています。


2階、ヒロインの部屋を見立てたところを覗いてみましょう。
女の子らしく、コルクボードには親友たちとの手書きコメント入り写真や、洒落た絵葉書などが留められています。
これは女性スタッフの手によるものなのでしょうか。
折角美術スタッフたちと仲良くなれたので、確認すれば良かったです。
その周りには、偽壁や偽ドアなどの小道具が壁に立て掛けられたままとなっています。


庭に下りてみましょう。
手入れの行き届いた鉢が並べられているだけではなく、可愛らしい小道具が置かれています。
庭に入って右手前の木の根元には、ウサギの置物が置かれています。

周囲のブロック・レンガは、以前私が並べたもの。
ウサギ置物はここに似合うように、コーディネートされたものなのでしょうか。


ちょっと見渡すとこんな感じです。

雑草にやられてしまった芝生が痛々しいのですが、小さな鉢が具合良く並べられていて、結構観られる庭となっています。


その左側には、こんな置物が。

目を引くのは豚のジョウロ。
でもこれ、実は本物のジョウロじゃないのです。
ガーデニング用オブジェなのでしょう。
何しろ、穴が無いので水が出ないのですから。
これは作ったものではなく、お店で買ったものだとか。
そのお店が近所の知っている店と知り、ちょっとした驚きでした。
スタッフもあちこち探して回っているのですね。


ここにもこんな置物が。

ウサギのカップルが居ます。
中々ロマンチックですね。


その隣の壇にはこんな可愛い置物が。

こぐまの3兄弟でしょうか。
これも前述のお店で購入した品とか。
先日の撮影時、「監督もお気に入りだったのか、アップで撮っていましたよ」とは美術スタッフの証言です。
彼らのどこかいたずらっ子でありながら、のんびり屋のたたずまいは、放映時にも観られるかも知れません。


恐らく映らないであろう木の鉢にも、可愛い置物がありました。

写真で判別出来るかどうか分かりませんが、よくよく見ると女の子が子羊を抱き抱えているのです。


どうやらこの庭は、劇中でお母さんが作り上げた庭のようですね。
彼女の可愛らしい側面を映し出す場所でもあるのでしょう。
置物も2匹あるいは2人以上のものが幾つかあるところからして、人と仲良くありたい、もしくは家族で仲良く暮らしたい、家族を大切にしたいという気持ちが表れているとも想像出来ます。


こういった見方が出来るのも、中々の楽しみという訳です。
実際の放映時に、テレビドラマでここまで観て、そこまで想像するのは中々難しいでしょう。
でも、画面に何となく映ったものでも、何かしらの雰囲気は感じ取れることもありましょう。
今のドラマは「全てハイビジョン撮影」(VEさん証言)なのも大きいかも知れません。
高画質のハイビジョンだと、粗がバレるというのもありましょうから。


やはり殺伐とした庭は、明るいホームコメディには似つかわしくありません。
こういった広くはなくとも可愛らしい庭が似つかわしい。
美術スタッフの皆さんが細部にまで注力していることが良く分かりました。