days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

キング、老雄対決を観戦する


ボストン・レッドソックスニューヨーク・ヤンキースのレギュラーシーズン最終戦
この三連戦は、初戦が松坂大輔アンディ・ペティット
二戦目が共に最多勝19勝を狙うジョシュ・ベケット対王健民と、見応えのある対決でした。
そして最後の最後に、イキなプレゼントが待ってくれていました。


カート・シリングロジャー・クレメンスです。


シリング40歳、クレメンス45歳と、日本では考えられないような高年齢ビッグネーム対決。
シリングは以前こう書いたように、私の大好きな投手です。
この夏休み、ボストン旅行に行ったのも、せめてシリングのピッチングを生で観たい、という動機もありました。
1週間ボストンにいて5戦観戦したのに、残念ながらダブルヘッダーの関係で願いは叶いませんでしたが、いやはや、それでも今日の投手戦は非常に見応えがありました。


2人とも往年の剛速球こそ影を潜めましたが、老練且つ強気の投球は見応え十分。
スリリングな接戦に、2人のプライドと負けん気が現れています。
最終的にはクレメンス降板後の1対1で迎えた8回、シリングはデレク・ジーターにホームランを打たれて力尽きました(スコアはこちら)。
しかしこの熱投は記憶に残るもの。
2003年での2人の対決を彷彿とさせる、観る者を離さない素晴らしい投手戦でした。


レッドソックスは東地区の優勝をほぼ手中に収め(いやいや、まだ油断は出来ませんが)、ヤンキースも恐らくはワイルドカードで勝ち上がってくるでしょう。
そうなると、プレイオフで激突する可能性大。
最後まで殆ど必ずと言って良い程もつれるこのカード、いやはや楽しみです。


さてこのゲームの中継で、途中何度も観客席が映りました。
1塁側の丁度バックネットとダッグアウトの間くらい、ネクストバッターズボックス近くの最前列、(私がフェンウェイ・パークで観戦した辺りでもありました)。
む?
あれはスティーブン・キングでは?
メガネを掛けたひょろりとした初老の男性は、色の褪せた赤色Tシャツに野球帽といった格好。
いや、間違いありません。
キングです。
ボールが来たら取ってやるとばかりに、フェンスから内野ファウルゾーンまで身を乗り出している様は、まるで大きな子供。
根っからの野球少年なのですね。


それにしても、NHKの大リーグ中継では過去も含めて何度も映っているのに、毎度のことながらアナウンサーには無視されていて残念です。
今度投書して教えてあげようかな。


どうやらこの三連戦は(予想通りに)観に来ていたらしく、こんな記事まで出ました。


記事の内容は第2戦についてですが、第3戦も記事の写真の通り、この帽子とTシャツでした。
Tシャツは柄違いかも知れませんが、私が観たのもこんな色でした。


筆者のカルロス山崎氏は、レッドソックスの春季キャンプでもキングに出くわし、しかもインタヴューをして生の肉声を届けることに成功していた人です。


よって表題から期待していたのですが、残念ながら今回はインタヴューはありませんでした。


うーん、何度も書いていますが、やはりどこかの出版社で『Faithful: Two Diehard Boston Red Sox Fans Chronicle The Historic 2004 Season』を出してもらいたいものです。


Faithful

Faithful


先のボストン旅行では、キング・・・いや、偽名癌でとっくに亡くなっているリチャード・バックマン名義のスリラー『Blaze』が、空港・市内の各書店で平積みになっていました。


Blaze: A Novel

Blaze: A Novel


こちらの邦訳出版の方が可能性は高そうですねぇ。
でも誰かどこかで『Faithful』を出して下さいよ。
3千円くらいまでなら発売当日に買いますから、えぇ。


追記:
tkrさんのblog「スティーヴン・キング研究序説 ココログ分室」でも、今回のニュースが掲載されています。
キング情報が満載ですので、是非ご覧下さい。
http://tkr2000.cocolog-nifty.com/blog/