days of cinema, music and food

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グラインドハウス映画入門


各書店で探し回っていたのに見つからず、でもひょんなことで見つけた本書。
グラインドハウス』公開のタイミングに合わせたムック本です。
クエンティン・タランティーノのインタヴュー、町山智浩柳下毅一郎ら、ご贔屓の評論家の対談もあり、内容盛りだくさんです。
洋泉社(『映画秘宝』)らしい、気合の入った本となっています。


興味深いのはアメリカのグラインドハウス映画事情。
ストリップ小屋に始まる栄枯盛衰。
ブラックスプロイテーション、エロ、ホラーなどのジャンルごとの歴史解説。
僕もまるで知らなかった映画監督たち。
こういった歴史の片隅(もしくは暗闇か)に今やひっそりとたたずむ映画にスポットライトを当てた、本格的な書籍としても興味深い。
洋泉社らしく扇情的な文章でゴテゴテと飾り立てていますが、内容は至ってマジメ。
そこには過去への郷愁と愛情と同時に、冷静な視線があります。


思い出したのは20年も前に『スクリーン』別冊として出ていた、一連のホラー/スプラッター映画批評本『HORROR MOVIES』。
何冊も持っていた(今は実家にあります)私の中では、あれらの本と本書がシンクロしたのでした。


グラインドハウス映画入門 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)

グラインドハウス映画入門 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)