グラインドハウス映画入門
各書店で探し回っていたのに見つからず、でもひょんなことで見つけた本書。
『グラインドハウス』公開のタイミングに合わせたムック本です。
クエンティン・タランティーノのインタヴュー、町山智浩、柳下毅一郎ら、ご贔屓の評論家の対談もあり、内容盛りだくさんです。
洋泉社(『映画秘宝』)らしい、気合の入った本となっています。
興味深いのはアメリカのグラインドハウス映画事情。
ストリップ小屋に始まる栄枯盛衰。
ブラックスプロイテーション、エロ、ホラーなどのジャンルごとの歴史解説。
僕もまるで知らなかった映画監督たち。
こういった歴史の片隅(もしくは暗闇か)に今やひっそりとたたずむ映画にスポットライトを当てた、本格的な書籍としても興味深い。
洋泉社らしく扇情的な文章でゴテゴテと飾り立てていますが、内容は至ってマジメ。
そこには過去への郷愁と愛情と同時に、冷静な視線があります。
思い出したのは20年も前に『スクリーン』別冊として出ていた、一連のホラー/スプラッター映画批評本『HORROR MOVIES』。
何冊も持っていた(今は実家にあります)私の中では、あれらの本と本書がシンクロしたのでした。
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2007/08
- メディア: ムック
- 購入: 7人 クリック: 53回
- この商品を含むブログ (23件) を見る