days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

"The Bourne Identity" on Blu-ray Disc


先日書いたように、amazon.ukから届いたBlu-ray Disc
その鑑賞第1弾は『ボーン・アイデンティティー』にしました。
まだ他にも未見の映画が溜まっていますが、ま、気分で。
奇しくも、先日観た映画に続けてクライヴ・オーウェン作品ですね。
もちろん、日本語字幕付きです。


DVD-VIDEOでは一昨年の11月に観ていて、その時の感想はこちら、2003年2月の劇場公開時のレヴューはこちらになります。
今回の鑑賞でも余り感想は変わらなかったのですが、最後まで楽しめました。


この映画は、クライヴ・オーウェンを意識した最初の作品です。
教授なる名前のCIAの殺し屋役なのですが、台詞は終盤に3つくらいある程度。
出番も少ないのに、存在感が圧倒的でした。
正体もよく分からないのですが、幼い教え子もいるので、どこぞの家庭教師?
それともあれは娘?
劇中では全く明かされない日常ですが、かえって想像力が膨らみます。
しかしどうやら凄腕で冷酷、己の仕事に徹するプロらしい。
それを表情と仕草で演じてしまうのだから凄い。
眼鏡を変えようかというとき、この眼鏡に似た物にしようかと、結構真剣に考えたくらいに気に入ったのです(結局は全然違うデザインにしましたが)。


さてUK盤BDの品質ですが、まず驚かされるのが音。
録音レヴェルが高く、音量の上げ過ぎにはご注意を。
効果音も耳に突き刺さりそうな鋭さ。
続篇2作のハードボイルドなポール・グリーングラスに比べて、ダグ・リーマンの演出はやや牧歌的にさえ感じられる箇所もあるのですが(カーチェイス場面のメロディアスな曲の使い方など)、編集や音に随分と助けられているように思えました。
画質は1080iで観る分には全く問題無く、十分綺麗。
映画の内容を考えると、超高解像な画でない方が好ましいくらいなので、これでもう十分でしょう。
続篇2作に比べて色数が多い印象なのはDVD-VIDEO版同様の印象。
もっともこれは、その続篇2作をBDで観直すと変わって来るかも知れませんが。
それにしても、やはりHDオーディオ対応アンプが欲しくなって来ました。
予算もありますが、これは是非検討したいものです。


特典は持っていないDVD-VIDEOスペシャル・エディションと同じものなのかな。
まだ全部は観ていませんが、ロバート・ラドラム関連のものが充実しているようです。
トニー・ギルロイへのインタヴュー等も収録されているので、予想は当たっていそうです。
HDではなくSD収録なのが残念ですが。


UK盤と同じマスターを使っているであろう日本盤は、7月発売、しかも値段も高め。
円高ユーロ安の今のうちに、UK盤を購入するのも手でしょうね。